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ツイッターにあげる予定だった12話の感想が取り留めなく、長くなったのでここに。

ネタバレも多いので見てない人は回れ右でお願いします。


見ていて凄くいろいろな音を思ったのだけれど、とりあえず何回も泣いたことだけ最初に書いておきたい。

まずは最初の方の山場。
いや、ずっとあの陽太の書いた紙を嫌がるのは、辛い時間を思い出すからだと思ってたんだけど、そうか目の前にいるから偽物はいらないんだよね。
ヒナから語られる「たらなくなったらだめ」って言葉がすごく重い。
このBADな展開はリトバスの鈴(BAD)を思い出してたのだけれど、鍵っ子であのシーンとAIRがだぶらなかった人おる!?
いろいろなものを失ったヒナと陽太、それでもなお残ったものがある。
そう感じさせられる名シーンでしたよね。
それはともすれば見失ってしまいそうな小さな輝きなのだけれど、けれどやっぱりそこにある。
智代アフターでも触れられていたけど、麻枝さんがずっと考えている「永遠の愛」というテーマを感じられずにはいられなかった。

2回目はバスケシーン。
思わず気持ちがあふれて涙する陽太。
この辺りはシーンの良さもだけれど、楽曲の良さが出ていました。
あと前話と比べるとすごく陽太が大人になっていて、それは彼自身の成長もあるのだけれど、陽太自身がヒナへの、そしてヒナからの愛情を確信したからでもあるんだろうな。

3回目はやっぱり夜景のシーン。
ここも陽太の良さがすごく出ていましたね。
陽太にとってヒナが本当に「神様になった日」ということで、タイトル回収の綺麗さも合わせて好きな場面でした。

そして最後の映画鑑賞シーン。
まるであらかじめ予言していたかのような「いい想い出」となるシーン。
ここからの、メイキングシーンは説明いります? 書いてても涙ぐむんですが…。

ただまぁ、ここも夜景のシーンからの流れで、お話としては一件落着のように見えますが、まだまだつらい状況で、この先も決して明るくない。
それでもあの夜景のようにこんなにも輝いて見えるのは、二人がちゃんと想い合っているからこそ。そんな単純な事だけで、それだけで力が無限にわいてくる。
物語として「奇跡」という展開で片づけることは簡単ですけれど、ここに登場しているのは人だから…、一人一人が懸命に生きていくからこその美しさがこの展開にはありました。

色々と言われてるんですが、私は4回泣いた。
というか賛否両論だった智代アフター好きだった時点で、世間と私の完成は少し違うのかもしれない、そんなことを思いました。