rwere
2019年に発売された数々の作品の中から個人的にお勧めしたい作品をランキング形式でご紹介します。

第1位 さくら、もゆ。 -as the Night's, Reincarnation-
FAVORITE (2019-01-31)

シナリオライター「漆原雪人」の手によって描かれた世界観に一気に引き込まれる神作。
表現描写の美しさもさることながら、個別シナリオの一つ一つに至るまでが至高と言っても過言ではない完成度で、それらが無駄なく一つの物語へ繋がってゆく様子には技巧的美しさもある。
作品に散りばめられた宝石のように綺麗な言葉の数々、作品に生きるキャラクター達から伝わる心温まる気持ち、作品から伝わるメッセージは驚くほどストレートに心に染み渡ってゆく。
2019年で一番涙を流し、心に残った作品という意味でこの作品を1位にしている。


第2位 アオナツライン
戯画 (2019-03-29)

戯画から発売された「夏の神作といえばこれ」と言っても過言ではない、夏の青春学園物としての粋を極めた神作。
『青春物』という普遍的なジャンルにおいて必然的に高まってしまう此方のハードルをやすやすと超えてゆくシナリオや等身大の恋愛模様によって揺れ動く多感な時期の繊細な心理描写、それらは素直に心に響くものとなっている。
読後感も爽快で、物語の始まりから最後まで「青春」の2文字をこれでもかという程に味わえる、妥協のない王道のストーリーには誰しもが涙できるだろう。
皆にプレイしてほしい作品という意味でも、非常にお勧めしたい作品となっている。


第3位 月の彼方で逢いましょう
tone work's (2019-06-28)

tone work'sが作るSF物、という事でかなり挑戦的な内容の作品。
いつもの大ボリュームシナリオは今作も健在で、本作は学生時代を描いた『スクール編』と社会人になってからの『社会人編』の2編で構成されている。
圧倒的ボリュームによって生み出される世界観が良い事は勿論、『月』をモチーフとしたシナリオは√によって完成度の差はあるものの総じて質も高い。
特にヒロインの一人であるうぐいす√については非常に感動できる内容となっており、モチーフとの親和性もあわせて最大の賛辞を贈りたい。
またtone work'sといえば音楽だが、今作においてもその完成度は他作品から抜きんでており、事この分野に関しては2019年で1位と言っても良い出来である。


第4位 ガールズ・ブック・メイカー -幸せのリブレット-
ユメミル (2019-05-31)

個人的に2019年の隠れた名作として挙げるならこの1作。
歴史上の名作を探索するという突飛な設定の物語ではあるものの『ハッピーエンド』を主軸に置いたシナリオ展開自体は王道。
特におすすめしたいのは物語後半の一気に世界が広がるような描写で、音楽と合わせた時の破壊力は中々の物だった。
個人的にはお勧めしていないが、3部作のFDがある他、最近はスマホゲームになったみたいなので、それぞれ気になった方はプレイしても良いだろう。


第5位 MUSICUS!
OVERDRIVE (2019-12-20)

鬱ゲーといえば、のOVERDRIVEから出た最後の作品。
シナリオライター「瀬戸口廉也」によって描かれる『音楽』をテーマとしたシナリオは、読み始めたら最後、熱に浮かされたようにどんどんとその世界観に引き込まれてゆくだろう。
作中では身の回りにある『音楽』というものについて、何度もこちらに問いかけるようなシーンがある他、いくつかの√についてはやはり心を抉る内容であり、色々な意味で心に残る内容となっている。
また同社作「キラ☆キラ」と同様、作品自体の設定も関連して音楽分野にも力を入れており、特にライブシーン等の音楽とシナリオの融合という意味でも高い評価をしたい作品になっていた。


第6位 きまぐれテンプテーション
シルキーズプラスWASABI (2019-09-27)

2019年のロープラ作品で1位と言えばこの作品。
実力はあるが少し抜けているむっつり主人公とエロくて可愛いアンネリーゼの掛け合いがすごく楽しい一方で、しっかりと怖い本格ホラーの物語は雰囲気も十分。
その対比がすごく心地よく、短いからこそ起承転結のしっかりと纏まったSFホラーに仕上がっており、時間を忘れて楽しめる名作の一つに挙げられる。
シナリオとは関係ないがE-moteによる立ち絵演出も素晴らしく、品質向上に一役買っていた。
直接表現こそないものの同社作品「なないろリンカネーション」や「あけいろ怪奇譚」のシリーズ作品であることも付け加えておきたい。(※プレイしていなくても楽しめます)


第7位 Missing-X-Link ~天のゆりかご、伽の花~
Fluorite (2019-04-26)

近未来を舞台としたSF作品。
世界観を活かした描写は魅力の一つだが、物語が進むとともに成長して変化していくメインヒロインの姫風露と主人公の関係と心模様が最大の魅力。
また階段分岐形式のシナリオを採用した作品という事もあって終盤の展開は演出を含めてとても秀逸で、感情移入していれば思わず涙してしまうような名シーンの詰まった内容になっている。
こうしたシーンの後押しもあって現在の順位となっている。


第8位 レイルロアの略奪者
3rdEye (2019-10-25)

2019年の燃えゲーと言えば今作。
前作と同様で複数主人公形式を採用し、二つの側面から物語が展開させるシナリオに。
異能を活かしたバトルシーンも熱いが、そこに至るまでのシナリオもしっかりと重視されているのが特徴。
登場キャラクターがそれぞれの立場で悩みながら進み成長する姿がしっかりと描かれており、間違い、悩み、後悔し、それでも輝く未来へ邁進してゆく、燃えゲーらしい熱さとひたむきな感情が内在する様子も描く。
そうした部分にも燃えて、心動かされる1作となっている。


第9位 タマユラミライ
Azurite (2019-05-31)

遠野という田舎を舞台とした『異妖』や『魔法使い』をテーマとした伝奇物で、田舎特有ののんびりとした雰囲気を味わえる他、登場するヒロイン達が可愛くて楽しい作品となっている。
シナリオでは人、異妖、幽霊、それぞれの絆の形を描いたひと夏の物語が描かれており、中には切ない話もあったりと心温まるような泣けるシーンも存在し、萌えゲー/キャラゲーとして良い作品である事は言わずもがな、シナリオゲーとしても十分に通用する作品となっている。


第10位 喫茶ステラと死神の蝶
ゆずソフト (2019-12-20)

死神との出会いに端を発する、喫茶店『ステラ』を手伝う日々を描いた作品。
ゆずソフトならではの魅力的なヒロイン達とのにぎやかな日常、そしてそのヒロイン達との甘酸っぱい恋愛、それぞれが素人から玄人まで広く楽しめる内容になっていたことは勿論、シナリオも今作ではしっかりと感動できるような作りになっており、お勧めできるポイントに。
他にも豊富な音楽や美麗な絵など全分野におけるレベルがとても高い作品となっていた。


番外編


2019年作品ながらもシリーズ物や続編などで初見プレイに向かず、上記対象外となったなかでの名作もご紹介!
それぞれに根強いファンがが獲得できるほど作品が素晴らしいので、ぜひ興味を持った方には1作目からプレイしてほしい所です。


抜きゲーみたいな島に住んでる貧乳はどうすりゃいいですか? 2
Qruppo (2019-07-26)

Qruppoの代表作「抜きゲーみたいな島に住んでる貧乳はどうすりゃいいですか?」の続編。
当初はファンディスクを作る予定だったが、上記の作品が余りにも人気すぎて2を作ることになった経緯を持つ。
笑うポイントの多い幅広いネタ、頭がおかしくなるような多数の隠語、それらで成形された「ぬきたしワールド」が健在であることはもちろん、そのシナリオの完成度も文句なしで名作に数えられるだろう。



金色ラブリッチェ -Golden Time-
SAGA PLANETS (2019-02-22)

サガプラ発売の名作『金色ラブリッチェ』の続編。
締め方が綺麗だった前作だけにこちらもまた物議を醸し出した作品であり、そのあたりに関しては好き嫌いがあるだろう。
しかし、これもシナリオの完成度に関しては折り紙付きの物で、さらに金恋ファンにとっては忘れることのできない”あの”√もあったりと、金恋をプレイした多くの人にプレイしてほしい作品に仕上がっている。



9-nine- はるいろはるこいはるのかぜ
ぱれっと (2019-04-26)

ぱれっとから出ている「9-nine-」シリーズ4部作の3作目。
今作ではヒロイン「香坂春風」にスポットが当てられており、今までは見られなかった彼女の可愛さを堪能できる作品になっている。
「9-nine-」シリーズ自体が一応の完結をして(※2020年11月現在)おり、シリーズを通してのシナリオのよさからもプレイを推奨したい作品となっている。



グリザイア:ファントムトリガー 5.5&6
FrontWing (2019-04-26)

フロントウィングのグリザイアPTシリーズからの2作品。
5.5ではPTシリーズにおけるストーリーテラーのような扱いである『有坂秋桜里』についてスポットが当てられている他、6話ではついに今作の主人公(?)である『蒼井春人』について触れている。
軍事物が得意なグリザイア節が依然として色濃くあって楽しめることは勿論、シリーズを通してのキーとなるシナリオであることも加えて、