タイトル : メイドさんのいる暮らし
ブランド : あざらしそふと


シナリオ : ★★★☆☆ [3/5]
CG   : ★★★   [3/3]
音楽   : ★★★☆☆ [3/5]
お勧め度 : ★★★☆☆ [3/5]
総合評価 : ★★★☆☆ [3/5]
(総プレイ時間 : 2h弱)

キャラクター・シナリオ
家の前で倒れていた女性を介抱した主人公、その女性は「イヴ」と名乗り、メイドとして日々の生活に『癒し』を提供してくれるという――。

『家に帰ってきたらメイドが出迎えてくれる』そんなシチュエーションに特化した今作。
ヒロインとなるのは家の前に倒れていたイヴという謎の女性。
感情表現が乏しいが従順で丁寧なやわらかな物腰、そして炊事や洗濯といった家事が完ぺきにこなせることは勿論、本人も主人公に尽くすことが無上の喜びと発言するほど奉仕精神に富んでおり、主人公がどうすれば癒されるかを第一に考えて行動する。

設定こそ特殊だが展開自体は基本的にシンプルで、二人暮らしになる流れに関してはどうしても不自然さを感じるものの、総じて読みやすい内容となっている。
作中では主人公が家に帰ってきてからの描写が主な部分を占めており、一部はイヴ視点なども挿入しつつ、主人公とイヴの二人の世界を中心として物語が進んでいく。

物語の前半部分ではイヴの提供する『癒し』がメインで感じられる内容となっていて、奉仕するイヴの魅力が一番発揮されており、この作品のメインコンテンツと呼べる部分となっている。

後半では感情の乏しかったイヴの様々な表情を見られる部分となっている。
もちろん、こうした部分はある程度前半部分でも見られていたが、後半部分ではより強く感じられるようになっており、悪戯っぽい笑みや拗ねたり、怒ったり、悲しんだり…と、好意に裏打ちされた、純真無垢な振る舞い等、イヴの魅力がさらに深まる内容にもなっている。
加えて、今まで不明だったイヴについても触れられていたりと作品にとっても重要なシーンが含まれている他、終盤ではより距離が近づいた二人だからこその濃厚な蜜月が描かれていた。

【推奨攻略順 : 無 】
1つだけ選択肢があるものの、展開は変わらない。


CG
細い線で描かれ、はっきりとした鮮やかな塗の絵。
イベントCGは22枚、そのうちHCGにあたるのは約半数(Hシーン自体はは10シーン)。
あざらし特有の4:3サイズではあるものの総じて質は良く、枚数もシナリオ分量的には十二分といえるだろう。


音楽
BGM9曲、Vo曲1曲。
全体的に落ち着いた印象があるBGM、特に朝のBGMでも使われている「サニー・サイド・アップ」などは明るさの中にも安定感の中にある癒しのような部分が感じられる。
Vo曲はCooRieさんの「君と愛を知る」であり、タイトル通りの二人の愛を意識させる歌詞となっている、主人公視点ともイヴ視点ともいえるその綺麗な内容と、サビの盛り上がりが良い調和を生み出しているので是非チェックしておきたいところ。


お勧め度
家に帰ってきたらメイドさんがいる、というシチュエーションに力を入れた一点集中型の作品で、特に前半部分の癒しに関しては勿論良く、後半にはHシーン等も十分に用意されており、イヴの魅力と合わせて効果が高く、キャラクターやそうしたシチュエーションに魅力を感じた方にはお勧めしやすい。
反面ロープライスでプレイしやすいが、作りこみの甘い部分があることも確か。


総合評価
シチュエーション部分に特化はあるものの、ロープライスという事で総じての評価としては平均的でこの評価。


【ぶっちゃけコーナー】
シチュエーション特化物。
それ以外の部分には捻りを加えずストレートに描いている印象が強かったかな。
もちろん後半ではイヴの特殊な設定についてもふれられていたけど、結局はその後のシーンで絆を強く演出するために使われていたように感じる。
それ自体が悪いことではなくて、あくまで今作はそこに力を入れていたからこその表現なんだと思う。

純粋にイヴに関してはいいキャラだな、と思った。
序盤は普通に癒されるし、こんなのでHシーン大丈夫かなとおもったけど、予想以上に濃厚に書かれてた。
イヴの設定自体に関しては、逆にここまでくると「いる?」って思うシーンもあったんだけど、そうなるとやっぱり常に「イヴっていったい…」みたいに気になってしまう部分もあっただろうし、そういう意味では、中身の濃さはともかくとして必要だったんだろうな。
逆にこのテイストの作品でそこを濃く書いてしまっては、本末転倒な気がするし。
すらすらと読める程度のテキストが良いのだと思う。