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タイトル : DEAD DAYS
ブランド : CLOCKUP


シナリオ : ★★★☆☆ [3/5]
CG   : ★★★   [3/3]
音楽   : ★★★☆☆ [3/5]
お勧め度 : ★★★☆☆ [3/5]
総合評価 : ★★★☆☆ [3/5]

キャラクター・シナリオ
生きて、死んで、生きる。

青年『暮坂 照』はとあるきっかけでヤクザの事務所で暴行を受け、確かに死んだはずだった――。目覚めたその場所にいたのは、同様に様々な経緯で死んだ4人の男女。
とある実験のために生き返らせられた、主人公たちは生きるため、背景に巨大な組織を感じつつも、ターゲットである幽霊を殺すことになる――。

各個別√などもあるが一部√はBADENDのようなテイストになっており、狂気的な内容も含まれている。
序盤は伏線や設定的な謎もおお含まれており、ただでさえ特殊な設定が多く含まれている今作ではあるものの、各キャラ視点の描写なども多く、テキスト自体がスッキリしていることも手伝って比較的、読みやすくなっている。

作中で一貫して描かれているのは非日常の中でこそ見えてくる生死観。
『死』というテーマが今作ではが色々な部分で取り扱われているが、対称的に『生』というテーマについても、『日常』や、その象徴としての『性』と置き換えることで、SEXシーン等を通じて描かれていたのが印象的。

物語の中で感動したり、心が強く動くシーンというのはない。
それでも、プレイヤーにとってなかなか意識しにくい『死』というものに対して、今作では特に各自の死因などが説明することで、日常の中に潜む『死』という形で巧くアプローチしており、プレイする人に強制的に死を意識させていた。

こうしたコンテンツだからこそ表現ができる、CLOCKUPらしさ溢れる生々しくもグロテスクな観点から見た生死観、日常と隣り合わせの『死』が演出する生きる汚さと死ぬ潔さ。
物語の中で氾濫する狂気、嘘つきな主人公がそれでも最後まで諦めずに『生』を求めるその姿にこそ、燃えるシーンがあり、特にそれが表れたラストシーンは中々の盛り上がり。

幸せをもう一度手に入れようとしながら、もがいて、苦しんで、そして知らぬ間に深みにはまっておぼれてゆく、そうした生きている事自体へ疑問を呈するような内容。
それらを深く考えさせられる内容は、心の奥に深く突き刺さる内容となっていました。

追記として、作中では同会社の作品『眠れぬ羊と孤独な狼』の設定が一部で登場している。
プレイしていなくても十分楽しめるが、プレイしていると「あ、この描写…」と少し楽しみがアップしているので、お勧めしたい。

また、既読率を100%にすることで出現する声優や制作陣たちからのコメント(スタッフコメント)などもあり、この辺りは個人的にうれしかった。


【推奨攻略順 : ジプシーQ→キルル→66→あいら→麻奈美→真魚 】
真魚√以外に特に攻略ロック等はないため、好きな順番で攻略して問題ないが、ジプシーQと66、キルルは割とBADEND風なので早めの攻略がおすすめ。


CG
退廃した廃墟のような印象を受けるノイジ―な画風が特徴。
立ち絵・CG共にそうした雰囲気が統一されており、枚数も十二分に遭ってクオリティは高い。
グロCG等も多く、表現の緩和機能などもあるものの苦手な人には注意が必要。


音楽
BGMの数は不明。
Vo曲は本作のテーマ曲でもある『ライヤー・ライヤー』の一曲。
男性の声で歌い上げられたロック調の曲で、特にサビ部分は非常にカッコよく、OP動画と合わせてみた時は鳥肌物。


お勧め度
ジャンル的な問題もあって決してお勧め度としては高くない。
しかしながらそれはこの作品自体の出来が悪いわけではなく、むしろ一般大衆に迎合していない内容であり、こうしたコンテンツであるからこそ書ける内容が詰まっていると言える。
尖った内容や設定、あふれるグロ表現の中で描かれる物語は、人を深く考えさせるのに十二分な内容となっている。


総合評価
全体的な完成度も高いが、非常にニッチな分野であり、テーマも特殊であるため評価自体はあまり挙げられないが、一部の人間にとっては評価以上の内容である。


【ぶっちゃけコーナー】
主人公のクズさに引いたり、OPのカッコよさに惹かれたり、プレイヤーの心理がかなり揺さぶられている印象が強かった。
登場人物がこれほど人間的に好きになれない人たちだったのは久しぶりかも。
しかし、だからこそリアリティがあったのかも、これだけ現実とかい離した設定なのに、プレイしていてどんどんとのめり込んでいくようになっていたのはそのあたりも要素の一つになっているのかも。
やっぱり、グロ表現は流石だな…エロシーンもそういうのがあったし…。
ただまぁ、今までの作品やそうしたものがメインの作品に比べると結構少なめな印象だったかな。
それでもやっぱり苦手な人はやらない方がいいんだろうね。
こういうダークな雰囲気の作品は時折やりたくなってやるんだけれども、やっぱりこういう作品でしか書けないシーンみたいなのがあるんだよな。
あと、こういう作品にしてはラストが結構好きな終わりかただったのも印象的。
意外と後味が悪かったりすることが多いんだけれども…。
益体もない意見だけど、ぶっちゃけるとそんな感じでした。