タイトル : 乙女理論とその後の周辺
ブランド : Navel


シナリオ : ★★★★☆ [4/5]
CG   : ★★★   [3/3]
音楽   : ★★★☆☆ [3/5]
お勧め度 : ★★★★☆ [4/5]
総合評価 : ★★★☆☆ [3/5]

キャラクター・シナリオ
ANOTHER√としてブリュエット√が1本(2-3h)
そのほかりそな、メリル、ブリュエットの各After√が1本ずつ(1-2h)用意されている。
ファンディスクなので全体的なボリュームは少ない。

【推奨攻略順 : ブリュエットANOTHER→ブリュエット→メリル→りそな 】
ブリュエットafterのみ、another√攻略後のロックがかかっているが、それ以外の攻略は自由のため、好きなキャラからのプレイで問題ないだろう。

CG
安定の硬い質感の絵で、HCGにいつも通りエロさもない。
各キャラの枚数は少ないものの、ブリュエットやアンソニーのイベントCGが多いのが特徴だろうか。

音楽
新規追加はVo2曲(OP/挿入歌)、、BGM4曲となっている。
OPは今までのメロディを少し含めたものとなっているので、どことなく懐かしい。
BGMではやはりコレクション時に流れるものが目を引くだろうか、こういったとがった音楽はほかではあまり流れないので、特に新鮮と言える。
もう一つ特徴的なのはBGMの長さが長いところ、基本的にBGMといえば2-3分というのが多いのだが、今回作られているBGMはどれも5分超。曲数の関係もあり正確な評価を下すことはできないが、最後までしっかりと作りこまれたBGMは一聴の価値があるだろう。

お勧め度
このシリーズが好きな人はもちろんプレイをお勧めできるが、あくまでファンディスク。
感動できる部分も多いものの、逆にこのシリーズを続けることはそろそろ無理じゃないだろうか、と感じられる内容でもあり、ある意味シリーズ最後の作品として受け入れるためのものとなるだろう。

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総合評価
シリーズ関連ではなんと4作目になる今回の作品。
見どころである各キャラクターの軽快な掛け合いは健在。

再度確認したのは、特徴的なキャラクターを作るのが本当に上手であるという事。
今回だと「難儀ですね」と繰り返し言ってくるあの方でしょうか。
ルビを使ったりと様々な手法によって掛け合いの方法を工夫してくるあたりには一種の尊敬すら覚えてしまうだろう。

もう一つ評価する点といえば、ある意味これがファンディスクの役目の一つだといってもいいかもしれないが、スポットの当たらなかったキャラにスポットを当てるという事。
今回だとアンソニーにスポットが当てられており、今まで語られなかった彼の事をもう少しだけよく知ることができるようになっている。
彼だけではなく当然ではあるが大蔵の親類に関しての話はどのルートでも多く出てきており、ここまでくるといわゆる乙女ゲーに近くなってしまってしまっているかもしれないが、主人公があんな感じなのでさもありなん。
どちらにしろ、サブキャラクターを大切にするというのは、作品をしっかりと形作るうえでおろそかにすることはできないだろう。

少しややこしいのが、√によって明らかになっている事実が異なっていることであり、それによって同じキャラクターであっても、√間で大きく正確(見える部分が)変わっているという事。
作りこみ、という意味でそのあたりをきっちりと仕上げていることには交換を覚える一方で、どうしても気になってしまう裏の顔が見えるところもあるので注意が必要。

全体的に感動できるシーンも多かったのだが、それでも革新的なものという意味では目新しさがないのも事実で、テーマとしてはやり切った感がある。

コンフィグに問題はなく、使いやすかった。

総括
ファンディスクということもあり、その中で新しい事があったかどうかを鑑みても、今回はどうしても評価は抑えてしまう。

【ぶっちゃけコーナー】
さすがに4作目ということもあって、残弾が少なくなってきているような気がするわ。
まぁ、今まで以上にいろいろなキャラについて踏み込んでくれたのはうれしいけど、もうそろそろ終わりにしなきゃな、とは思う。
どこかのD.C.みたいなことだけはしてほしくないんだけどなぁ…。
別にあれがすべて悪いとまではいわないけど、新しいものを愛す人間としては、この作品があったうえでまた新しい物を見てみたい、というのが正直な感想。