タイトル : 暁の護衛~プリンシパルたちの休日~
ブランド : しゃんぐりら


シナリオ : ★★★☆☆ [3/5]
CG   : ★★★   [3/3]
音楽   : ★★★☆☆ [3/5]
お勧め度 : ★★★☆☆ [3/5]
総合評価 : ★★★☆☆ [3/5]

キャラクター・シナリオ
暁の護衛シリーズの二作目で、内容は一般的なアフター話のつまったFD構成になっている。
話は大筋で6つありそれぞれにEND数がいくつかあるので、実際の攻略キャラは7人。
そのうち5人は前作品のヒロインである。
どのルートも同じ程度で、短く1~2hでおわるものが多い。
スタート画面でどのキャラのアフターをするかえらべる形になっているため、推奨攻略順は存在しないが、「杏子ルート」のみ、前キャラクリア後でないと攻略は不可能。

CG
少々硬質で濃い塗のCG。
いくつかのCGに違和感を感じる事があるものの、総じて安定はしている。
ただ、枚数についてはキャラごとに差があり、エロCGを抜くと単体CGのないヒロインも居るため、その辺りには注意。

音楽
ゲームではBGM35曲、Vo曲3(OP、ED&前作OP)が視聴可能。
BGMに関しては前作からの物が多いため、評価はしづらい。
Vo曲についても、特筆するべき点はない。

お勧め度
暁の護衛シリーズ
暁の護衛
暁の護衛〜プリンシパルたちの休日〜
暁の護衛〜罪深き終末論〜
の2作目で、FD故に1作目となる「暁の護衛」をクリアしていなければ楽しめない。
また、設定もある程度覚えておかなければついていきにくい仕様となっているため、内容を忘れた人は前作を軽くでもよいのでプレイした方がよい。
3作目へのつなぎとして、特に主人公の過去に触れる「杏子ルート」が重要になってくるので、そういう意味では重要。
前作同様「メタネタ」「凌辱・虐殺・暴力」「グロ(描写のみ、CG無)」や幼少期の主人公が大人の男に襲われたりするので、ある程度の体制は必要。
現在は全部をセットにした「暁の護衛 トリニティ コンプリートエディション」も発売されているので、関連作品としてこちらでも紹介させてもらう。

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総合評価
暁の護衛シリーズ2作目、1作目のFD的存在であり、3作目へのつなぎでもあるこの作品。
作品の形態については上記まででほとんど語ってしまっている。
作品の雰囲気自体はあまり劣化しておらず、個性的なキャラがしっかりと物語を作っている印象を受ける。しかしながら、ほとんどの各話は笑い中心の中身のないアフターやIFとなっている。そのため、問題解決→Hシーンまでの流れはほとんど差が無く、一般的なFDの域から飛び出ているとは言い難いので、「暁の護衛」がそこまで好きではなかった人にとっては少々苦しい時間となるかもしれない。

ただ、そういう話とは一線を隔したのが杏子ルートだろう。
他のルートでも海斗の過去話にふみこむことはすこしあったが、海斗がいかにして今の海斗になったのか。そう言った事をここまで詳細に触れた事は初めてであり、多くの謎(設定)が明かされることとなった。
暁の護衛、という作品への理解を深めるとともに自作へのつなぎの話として、杏子ルートは非常に重要な役割を果たしたといっても過言ではない。

FD的存在という事もあり、評価としては非常に微妙な立ち位置にあるので、ランクはあまり頼りにせずに内容の身で審議してもらいたい。
といっても3作目をやるなら、やはりこの作品のプレイは必須であろうため、その出来不出来に関係なくやることにはなるだろうが。
3作目に興味がないなら、綺麗に締まった1作目だけで止めておくのも手の一つではある。

システムに関しては前作とほとんど変わらずといってよい。
少々音声系に不備があったが目立つ物ではなく、不問。

【ぶっちゃけコーナー】
1作目のようなドラマチック(1作目にそんなのがあったのかどうかは謎だが)は期待しない方がいいな、シリーズ2作目といっても、あくまでFD。
まぁ、各キャラの性格もしっかり確立してて、それでいて日常の空気感は変わらないから、変わらず、尊徳とかとの会話とか大好きだけどな。
杏子ルート>日常の笑い>その他イチャラブシーン みたいな重要度の分け方。
杏子ルートと言いつつもう海斗ルートだと思うけど、あの過去の話は…うむ、あの強さになったのも、頷けるなぁ…。