タイトル : WHITE ALBUM2
ブランド : Leaf


シナリオ : EX!!    [-/5]
CG   : ★★★   [3/3]
音楽   : EX!!    [-/5]
お勧め度 : EX!!    [-/5]
総合評価 : EX!!    [-/5]

キャラクター・シナリオ
泣きゲー界を含む、エロゲー界の恋愛物といわれるジャンルで常に上位に君臨する神作。
シナリオは大きく前編の「introductory chapter(以下IC)」と後編の「closing chapter-(以下CC)」に分かれており、2つで一つの作品となっている。
※現在発売されているものは、基本的に一つにまとまっている。

ICに関してはシナリオの流れが一本道であるため普通の作品の8割程度だが、CCは普通の作品以上の内容が詰まっており、どちらも合わせると数倍程度になっている。
前作である「WHITE ALBUM」と世界観は共通しており、作品中に一部関連描写が出てくるものの、やっていなくても全く問題はない。
※使われている一部楽曲などの出典でもあるため、プレイしておくとなお楽しめるのは確か。
攻略順等は、かなり複雑なうえネタバレも含むので、他サイトを参照してください。
自分でも使った安全な攻略&サイトをここに(クリックで飛べます)
WHITE ALBUMの情報も少しあるのでお勧め。


CG
この作品でなんとか、唯一責められる場所がここだろう…。
線が細く、淡い色遣いで、のっぺりとした絵、立ち絵や複数枚のCGのバランスなども悪い。
ただそれぞれ質は高く、枚数も多い(差分少ないのは悲しいが)のでこの評価。


音楽
Vo曲の関連を少し探して25曲という圧倒的ボリューム。
加えてどれも聞くだけで涙腺を刺激する名曲がそろっており、シナリオと合わせた時の破壊力に関しては語るのも野暮だろう。
上記にもある通り「WHITE ALBUM」からの楽曲なんかも出てきており、楽曲だけで売り物になるレベルとなっていた


お勧め度
その名の通り、泣きゲーの最高峰といっていい作品で、ギャグも燃えもあまり強くない。
正直、初心者にはお勧めしたくない。
最初にこれをやるには、作品自体のレベルが高すぎて、そのあとやるゲームへのハードルが非常に高くなってしまう、それほど他の作品とは次元が違いすぎる。
ただそれ以外の人については言わずもがな、歴史的神作であり個人的にも一押しなので、未プレイならばぜひプレイしてほしい。

Getchu.comで購入

総合評価
繰り返しの説明になるが、まず最初に『WHITE ALBUM2 -introductory chapter-』があり、その後編として『WHITE ALBUM2 -closing chapter-』が存在している。
この二つの順番を守ることが一番肝要であり、CCから先にプレイすることなのは推奨しない。
またタイトルに「2」とついているが、「1」とは世界観の共有のみで、楽曲を含め作中に少し出てくるが、やらなくても問題ないレベルではある。(プレイしていればすこしニヤニヤできるかも?)

Leafの最高傑作、冬――「WHITE ALBUM」の季節が舞台である作品。
このランクを見ればわかると思うが、感想を深くは語りたくない。
というよりも、「すっごく泣ける、すごい作りこまれてる、心理描写の見事な三角関係の物語、舞台は学園物」と言っていまえば、それで終わってしまうからだ。

作品本体の評価をしていきたいところだが、テキストや曲が最高だったのはもう誰も否定しようがない為、ここでは別のことについて。
個人的に注目したのは、曲の完成度、質の高さやテキストの心理描写の細やかさ、設定の細やかさ展開などもそうなのですが、その大きな評価に隠れた、裏のSEでしょう…。
SEというと普段の作品ではあまり気にしないのだが、この作品はその部分まで丁寧に作られていることを感じられる描写が多く、細かい演出までほんとに頑張って作りこんでいる。
それに『冬馬かずさ』の声優、生天目さんにも注目していて、この人の演技が今回は個人的に光っているように感じた。
他の人ももちろん主人公の声もよかったのですが、この人の演技はすさまじかった…。
正直、合ってないなぁ…って思えるセリフとか声優さんとかあるけれど、このゲームに関してはもう、キャラクターが生きてたと思えるほど自然で、だからこそ泣いてる途中に声が流れてさらに泣く事になったのだが…。
最高のテキスト+最高の音楽+雰囲気のある絵+細やかな演出…何処に感動できない要素があるんだろう…。
終わった瞬間に鬱になれるほどの涙を流すので、体調に気を付けて『WHITE ALBUM2』…冬の世界を楽しんでください。

【ぶっちゃけコーナー】
もう、最高の作品としか言いようがない、ぶっちゃけた感想は上で語ったし(偉そうに語ったけど)、泣きげーファンならとりあえず文句いわずやればいい。
ほんと、誰でもこれは1位にするだろう…。
…と書いては見たものの
ぜんぜん感動が伝わっている気がしない!
これだけでは全く説得力がなく、この作品の深さや愛は伝わってこない!
…という事でこのページの最下部の方に徒然なるままに感想を書き綴っている、今までの部分はある程度の添削を行っているが、この下の部分は、当時の感動のまま書いた部分を活かすため、ほとんど手を付け加えていない。
プレイ後に感想を共有したい方向け…それ以外は自己満足です。
それでは多分にネタバレを含んでいるので、その点も留意して読んでほしい。



以下ネタバレ部分注意!

introductory chapter EX

この物語の始まりであり、引き込み部分である章。
序盤はこれからの激しい展開に見合わない、やや意味不明な文字だけの穏やかな始まりだった。というのが、最初の感想だったが…ここにかなりの伏線…のような心理描写が含まれており、この評価は当然のものである。
ある女の為に、空中分解した音楽同好会。
それを復活させるために動き出した超まじめ系有能委員長の補欠ギター、春希。
仲間になった学園の高根の花、ヒトカラ女王、雪菜。
そして、孤高の天才ピアニスト、かずさ。
この三人の青春を描きだした、学園祭までの日々――。
文字に起こせばこれだけのことのはずなのに、
実際に書かれている文章はまったく別といってもいいレベル。
ギャグが面白かったわけじゃない、舞台設定も現代風、キャラが突飛だったわけじゃない。
ただありきたりな王道と三角関係。
ただそのシナリオに関して、心理描写や他の視点を使う事で、それを各キャラの性格をきちんと確立させ、魅力を引き立てる。
そして舞台を盤石にし、それぞれの心情を如実かつ切なくに描き出し、
あのややこしい恋愛――三角関係の苦い事もつらい事もすべてをさらけ出した日々は、読者をのめり込ませるには十分といえる。

なにがここまで、この作品を押し上げたものにしたのか、自分にはやっぱり思いつかない。
だって、学園の王道をきちんと演じ切っただけなのだ。
それなのにこんなやるせなくて、どうしようもなくて、それでいて、
「一途で、本気の恋」を誰に書けるのだろうか。
ただ、音楽も演出もテキストも平均以上を軽く凌駕しつつ、さらにお互いが相乗効果で高め合っている事だけは確かだ。

まず最初に評価したいのは、音楽の見せ方、だろうか。
BGMのほかにキチンとキャラが弾いたものとして、かずさの機嫌が悪い時のピアノのSE、ギターのSE等、ミスの時も含めて、音楽に関しては死ぬほど細かく作られている。
各種のルートでいろいろな音楽の演出方法があったのは確かだが、ここで取り上げるのはやはり学園祭のシーンのものだろう、
個人的に音楽1曲の演出で最高だったものはキラ☆キラだと思っていたが、このシーンはあの名シーンに迫り、追い越す勢いだった、まるでアニメを見ているようにその場の風景が想像でき、まるで自分があの体育館の中にいたのかと思えるような錯覚を起こすほど。
さらに、かずさのドッキリ演出、想定の常に上を行く展開にはもう何も言えるはずがない。
さらに2曲続けてのクリック不可だったにもかかわらず、3曲目を飛ばし最後に入れたシナリオ構成…何処まで人を鳥肌にさせればよいのか…。
音楽に関してここまで語るのはこの部分くらいになるだろうが、それでもここがあったからこそ、後々のルートで泣ける事になるのは押さえておきたい。

初めて泣いたのはどのシーンだっただろう。
やはり、作品の形式上すぐに泣けるわけではない、あの学園祭の時も興奮してちょっと涙が出たけど、本当の意味で泣けたシーンといえば、
やはり、2月14日、春希がかずさへの気持ちを抑えきれず、あの雪降る街でキスをした時だろう。そこからがが、この作品の本性だった。
ここで挿入歌が初めて流れたんだよね、これには負かされたわwwww
お互いの気持ちを抑えられず、本音が漏れて、それでも春希のキスが上手だから距離を感じて――ほんとうに思いつけるのか、ってほど切ない展開。
ここからが本当に怒涛の展開。

ほんとうは、かずさに惹かれているのに、付き合っている雪菜も大切で、かずさへの気持ちを忘れるために、雪菜へ愛を向けようとするけれども、それに罪を感じる春希。

春希が好きと自覚しつつ、雪菜に対しては本心をひた隠しにし、親友である雪菜の頼みである「三人でいる」約束を守ろうとしつつ、それができず結局、海外へ行く事にするかずさ。

二人の本当の気持ちを知りつつ、一人になる事を恐れ、そのために春希に近づいたが、そのせいで二人の関係が大きく崩れた事に責任を感じ、それでも春希の事が本当に好きで、好きだからこそ、かずさの事も考えてしまう雪菜。

このややこしく、分かりにくい三角関係は、それでもお互いを思い合っていて、だからこそやるせないほど悲しい結果へと向かっていく現状に、細かい心理描写があるからこそ、それぞれの気持ちに感情移入でき、そしてその切なさを感じる。
とくにそれが現れたのはあの、空港シーンの1日前。
携帯でのシーンや、その後のSEXシーンにいたるまで、”誇張評価ではなく”常時涙目の展開は他のゲームに見られただろうか?
もうこのシーンについて多く語る事をしない、だってさらに次の日のシーンがあるからだ。
結局全部の話が、このシーンにまけて、このシーンに集約された。

春気を空港へ迎えに行かせる雪菜、結局、予感の通り春希はかずさをすぐ見つけて~のあたりも、すごく良いシーン、日常シーンをちゃんと作り込んでいるからこそ、出来る描写。
そして我慢ができず春希が「冬馬ああああああああああ」と叫ぶシーン。
これは説明こそなかったが、本当は「かずさ」とこの時点で呼んでいるのに、まだ言い始めてから日がたっておらず、ずっと「冬馬」とよんでいて、それが本当に理性から外れた言葉だから、一番言いやすい形で叫んでしまったのだろう。
そしてついに雪菜の前で二人がキスする。
そして「どうしてこうなったんだろう」と、一番最初のセリフである。
あのやや意味不明の文章に雪菜の言葉が重なって、序盤のシーンに戻ってくる。
この仕組みにも驚いたが、やはりなんといっても、純粋にすごいのは、涙が止まらないこのシーンの切なさだろう。
もう何を言っても、語りきれた気がしない。この後のシーンについては詳しく書かれてはいないものの、それでも次回へのつなぎをきちんと書いている。
雪菜の「最低の勘違いしちゃうよ」とか、もうね…。
だれがどうやって、如何したら書けるようになるのか…教えてくれよ…。
ICの話はこれで完全に終わったわけではない。
実は2週目でいろいろ隠れていたシーンが出てくる。
3本のビジュアルノベルを読み込めばさらに舞台裏がよくわかるようになるが、これも見事な仕組みというほかない。
ただ、追加されたシーンのおかげで、同じだったシーンも見方が完全に変わってくる。
これは千昌√にも似たようなところがある。
ある意味こういう仕組みが多いのが、この作品の特徴なのかも。
まぁ、そうして、次のルート3人の話へと移る。





和泉 千晶√   S++

彼女は1週目は本当にただの気まぐれなキャラだな~っておもってた。
逆にそれが春希に近寄る第一条件の女を感じさせない~にはまってたわけだが。
あるいみ最初にやったルートなので(それを後悔していない)まず日常シーンでなけた。
ビジュアルノベル全部見たのもあるけど、やっぱ春希と雪菜のあの二人の関係について、
ICでの事引きずってたしね、
それぞれの気持ち考えたら、各シーンで泣かないわけにはいかない。
特に、クリスマスのシーンは…泣けないけど本当に辛いし、それがどうしようもなくやるせない。行動も、バリバリ雪菜を無視していかなきゃいけなかったのがつらかった。
ここで気づいたんだよね、各ルートに行くためには、彼女捨てなきゃならないって。
そう、どのルートもここに関しては絶対に譲れない。
どう捨てるのか、って言ったらいい方悪いけど、それが全体の質を決めると言っていいとおもう、というか思ってる。

だから、ある意味千昌ノーマル√でそれ消化しとくのは正しいと思ったわ。
じゃないと消化しきれない。
後後々、で伏線に気づけるのも面白いし。

ほんと彼女1週目までは謎で、なんかふらっとやってきたいい子で、やさしくて、不完全燃焼なまま消えた印象。いろいろな伏線あったのにね!!!!
1週目の目玉としては、やっぱマンション前のシーンだろうか、あと、千昌が少し部屋出てる間に春希がすげぇ落ち込んだシーン。
どっちも春希に感情移入しすぎてて泣けたんだと思う。壊れかけの心を救ってくれたのがうれしくて、その優しさに甘えてしまって、でも悪いことだと分かりつつそれが幸せで…。
甘えちゃうのが人間だもん、春希も人間なんだから、そういう弱さを見せてくれると、ホント母性本能くすぐられて。それで泣くわ。

でも、2週目で裏切られた。本当に裏切られた。
すべての優しさの裏にあった真実を知って打ちのめされた。
本当にあの体育館で殴りたかった!!
ここまで同じシーンの印象を変えてくるとは…泣きシーンで泣けなくするとは!!!
1週目では、はいらなかったシーンが各所に入り彼女の真実「役者」としての瀬之内晶。
ほんと最初の印象とある意味一緒で、決定的に違う「分からない女性」が彼女。
全ての役を演じ分け、既にどれが嘘でどれがほんとなのかもわからない。
最終的には彼女自身も含め全員がそれに悩まされる事になるけど。
いろいろ泣けたのは泣けたけど、やっぱ最後まで俺は彼女に怒ってた。
演劇であの3人の事を公にするってのは、俺には受け入れられなかったわ…本当に秘密にしてほしかった。それがあるから最後まで感情移入しにくかったのかも?
それでも泣いたけどさ。
この子にはほんとに踊らされたわ…妊娠疑惑もあったし…。
舞台ではふらふらやし…。
少々中盤はめずらしくダレタ感あったか…? 劇中はあんまりだったもんなぁ…。
「どうなんの…?」って気持ちはずっと念頭にあったけどね。

そんでもまぁ、最後のシーンは結局泣いちゃったけどね…。
結局このルートは、どこまで彼女が自分の気持ちに素直になれるか、だった。
他の2キャラ見ればわかるけど、どっちもツンデレっぽいのよな。
でもこの子だけは違う。
…とみせかけて、いちばん自分の気持ちに素直になれないのはこの子だった。
胸に手を当てた時が本当の言葉、ってのがキーワードなのかな…。
劇中での「愛してる」
そして、雪菜との穏やかな別れ。
そんなのが怒涛に後半30分にまとめらて、素直になれない彼女が最後に素直になって、けなげに、春希に甘えてくる。
これだけされたら泣かないわけないよね…。
それに、「もう、ゆるしてもいいかな」って思っちゃったんだよなぁ…。あんなに俺自身がおこってたのに。これって、自分で言うのもなんだけどすごい事だと思うわ。
もう絶対許せないって思ってたのに、最後の最後で返された。
雪菜もこんな気分だったのかなぁ…。負けた、って思っちゃったんだろうな。優しさでもなく何でもなく、ただ普通の初めて示した純粋な「好き」って気持ちに、
負けたくないけど、負けちゃった?みたいな。
言ってて自分でもよくわからんが。
ある種一生好きになれなくて、それでも認めちゃう魅力があって、最後まで分かりきれなかった子、なのかなぁ…。でも3にんのなかで一番深いのってある意味このルートなのかも。




風岡 麻理√ EX-

この話は麻理さんの大人の優しさと可愛さにのめり込むルート。
忙しいバイト先の上司という立ち位置の彼女は、春希のよき見本&仕事上の女を感じさせないキャラクターとして登場している。
モデルとしては非常に「かずさ」に近いキャラ、これは後々まで「代わりなのか?」って言われて、問題にもなったけどね。

まぁ、そんなわけで仕事の付き合いだけだった彼女も春希の行動により、彼の事が気になるようになりつつ、それでも仕事とプライベートを分けようとして&慣れない恋愛経験のせいで、そっけない態度を返す事になるが、幸か不幸か、それが嫌な不幸の連鎖を生みだす。
このあたりの、麻理さんの時々見せる素直な描写はみごと。
雰囲気に引き込まれずにはいられず、クリスマスイブの彼女の無視してくれる優しさには通常ルートでありながら、泣いてしまうほど。
その彼女だからこそ起きる不幸&すれちがいの連鎖を考えたシナリオ担当は本当に人間なんだろうか。

もう、彼女の魅力については、作品をやった人が一番よくわかるだろうから、これ以上語るつもりもないし、語っても無駄だろう。
しかし、このルートを支えたのは見事にサブキャラといってもいいだろう。
「雨宮 佐和子」麻理の親友として描かれる彼女だが、まさしく必要不可欠なキャラだったと言っていい。この人は序盤の二人の関係を進めただけでなく、麻理さんの魅力を多く引き出した(佐和子の前では素直になるしね…)キャラでもあるし、最後の最後にどんでん返しの手伝いをしたキャラでもある。
ホント、処女だった事を隠す時とか、もう麻理さんの魅力つきねぇよ…。
常々、サブキャラを大切にすることを強調していたと思うが、これは見事な使い方だと、もう感嘆するほかない。
このキャラと麻理さんが電話し、麻理さんが泣いた時、不覚にも俺も泣いたしな…。
もう麻理√ではほぼずっと涙目だった。

そう言えば追加で、お互いの裏切りだって知った後のSEXシーン、あれもすごかった…。
「泣きすぎて抜けない」とはよく言うが、まさにこのシーンの事。
実は最初のレ○プ未遂?事件の時も少し泣けたけど、こっちの裏切り後のシーンはもうボロボロだった。興奮とかじゃなく、ああSEXって感情と感情がぶつかりなんだな、とかやっぱり体と体は惹きあっていてでも心だけがだめなんだな、とか。わけわからん位に泣いた。
「はなれたくないよ…」と麻理さんがポツリと漏らしたあのシーンは…。
ある種本気で本音でぶつかり合えたのはあれが初めてだな…だからこそ、すごいシーンになったわけだが。もうこのルート何処が泣けたのか多すぎて覚えてないのだが、特にワインの瓶を壁にあてて割って…。さらにそのあと、後の春希が掃除して、部屋のチェックに来た管理の人が「ここよごれてる」と指摘した時の麻理さんの「その汚れ”だけ”はみとめない!! 春希がちゃんと綺麗にしたんだから!」のシーンはほんと、涙出た…。
もうこういう描写やめてくれよ…涙尽きるだろ。
そうして迎える最終場面付近。

ここで追加したいのはこの二人だけでなく、やっぱ雪菜の問題。
この子を超えなきゃ各キャラに進めないのは当たり前なわけで、結局そのシーンは非常に雪菜の上手い手段によって引き延ばしに引き伸ばされた。ここまでやって、それでも嫌いになれないから(春希も読者としてのおれも)本当にすごい。
というか、仕方がない。
結局、決着は雪山のシーン。ある種、麻理さんの行方が気になってたからちょっとおざなりな部分もあったけど、それでもやっぱあの親友二人がいるから、本当によかった。
サブキャラとか言ってられない重要さだよね。
あの二人は全部知ってて、やり切れないそれぞれに傾倒してて…おせっかい。
今回は場面を大きく動かすのに役立ってたな、もしこれで冬山に行ってなかったら、雪菜の事きれてないわけだし、間に合わなくなりそうだったけど、いてよかったと俺は思う。
ここで評価したいのは雪菜を振ったシーンをちゃんと書いた事だな。依緒が雪菜について武也が部屋から出た瞬間に号泣する雪菜…あれはもう予定調和でも泣くしかないだろ。
恋愛に悪いもいいもないけど、誰かを好きってことは、春希にとってはやっぱり雪菜を捨てることで、その負の部分をちゃんと描き出したのはえらい!!

そして最後、今まで振り回された麻理さんが逆に春希を振り回す空港のシーン。
完全に最初は「うわ…どうやって間に合わせるんだろ…ヘリ?」とか考えてて、佐和子も焦ってるのにすぐ行かせるし…。
麻理さんは麻理さんで、最後の最後で春希に電話掛けて、それに出ない春樹に
「いつでも出れるようにしとけって行ったのにっ! あいつは編集者失格だ!」
って泣きながら言った時、もう可愛いやら泣けるやら…。
でも、”これすらもフラグなんだよね!”
ここでEDきて「あれ・・・?」ってなって、次に空港で予想通り再開シーン…って
おいwwwwwww海外に先回りかよwwwwwwwwww
しかも時間も間に合わせてるとかwwwwwwwwww
最後は、爆発的感動こそなかったけど、そのシナリオの仕組みと暖かいエンディングにすごくすがすがしい気持ちでおわれた。
ほんと素直に応援できる良いルートだよね。
個人的にキャラが好きってのもあるんだろうけど。
まぁ、すごいクリア後の感想すぐ書いたから、興奮してこんな感じに、でもほんとすごかった、全部が全部、もうかなわないって手放しで思ったレベル。
最後に、
「なら、よし」
この麻理さんのお得意のセリフが、彼女を全部あらわせてる気がする。
彼女の大人としての優しさ?大きさ、そして甘さみたいなものを。
ほんとこのルートは個人的にお気に入りだわ!





杉浦 小春√   EX-

小春希こと小春。その名の通り、主人公春希にそっくりな性格をしているキャラクター。
春希が変化球に対し、彼女は強気ストレート。
ここら辺は恋へ言及した彼女のセリフ。
小春「今本気なんです。数年後なんてどうだっていいんです。…それに私は数年後だってきっと本気です」が彼女を良く表したいいセリフだろう。

気の強さはかずさ、家庭環境は雪菜よりという少々特殊な彼女。友人の為に本気になれる彼女だからこそ、これまた春希のようにアクティブに人の事情に絡んでくる。
彼女は本当にすべてがすべて、春希の生き写しのような形で、ほとんど同じ道をたどっていき、深みにはまっていく彼女を、春希同様読者も眺めていかなくてはならかった。
けれど事実は「はじき出す結果」が強く見えるだけの少女。
良い子だからこそ、終盤、だれにでも強がって、それで「心が壊れそうな」彼女を見ていくのは本当にしんどかった。まるで、あの3年前の春希を見ているようで。

話は変わるけれど、この二人にとって「嘘」は何よりも重いもの、だからこそ、お互いを守るために嘘をつかなくちゃならなくて、そんな風になっていく小春になにより春希も罪を感じて…。
小春も、彼の手を求める事が深みにはまっている事だと分かりつつ、それでも手を話せず、二人してドロドロの穴の中へと落ちて行った。
自分がやってる事が、駄目なことだって分かってる。わかれる事で皆幸せになって、自分が不幸になれば皆幸せで…って、そう思ってる。だからこそ、最後まで小春は春希とくっつくのを嫌がったわけだし。
ここら辺の細かい描写もほんとすごかったなぁ…。

だから、同じ二人がくっついた時、どんな方向に進むのかあんまり予想が出来てなかった。
親友の好きな人をとった~って路線で行くのは分かってたけど、後半を含め、結構意外な展開はあった。
まぁ、まず小春が春希を好きになるあたりからどうするのか、想像もつかなかったけどね。
ある意味そこを示唆したのは、思わぬ伏兵、バイト先のフロアチーフの中川さんか…。
中川「人としての尊敬だって愛だけどね? 憐れみだって恋だけどね?」
この言葉は、ほんと良く染みるw 
実は全ルートにかかる台詞だよね。特にかずさへの愛はこれだし。
最後の、小春がバイトめるとき「Hはお店の中で1回だけ」って台詞とか笑い方面に持っていくことが多かったのになぁ。ホント意外だわ。

二人がくっついたあのベンチでのシーン。
このルートの根本にあるのって恋愛だけじゃないのが特徴だよね。美穂子に対しての好きって気持ちを小春が漏らしたシーンはどれも本当に泣けた。最初に泣けたのがこのシーン。

小春の泣けるシーンはこれだけでは終わらない。先の二人とは違う点で、この子春は本当にいい子だった。だって、春希の気持ちが一番分かってくれる、世界で一人の味方だったから。
だから、あのロッカーのシーンで「自分自身が好きじゃない」って言った春希を本気で泣いて悲しんでくれた。友達の事に本気になれる彼女だからこそだろうな。

そんな、強くて、分かってくれて、人にやさしい彼女のメッキがはがれて…。
卒業式のあのシーン。答辞のシーンが√の中では一番ヤバかった。
「ほんとは好きだった」「~~したかった」の羅列はほんとに辛い。
消えてしまった未来に、小春の本当のよわさ、希望、友達に向ける友情に嗚咽を漏らして泣く以外何ができるんだろう。だからこそ、最後のあのシーン入れてくれたのはほんとうれしかった。

それにしても、このルートは本当に「好き」の意味が重いルートだった。
現に春希、最後の最後まで言わなかったもんな…。
だからこそ、後半で、ちゃんと雪菜を振ったあのシーンはキチンと重みがあった。
それに加えて、あの春希を笑顔で送り出して、小春の時は泣いて送り出したあの窓際のシーン、あれは後半本当にヤバかったからこそ、ああなったんだろう、あの時の雪菜の気持ちを考えたら、泣く以外の考えがないよね。

最後のシーンで綺麗に泣いたのもこの√だけだろう。
エピローグがほんとに優しくて、終わってから優しく泣けた。
1年たってた、ってのはほんと予想外だったけど、それがまたリアルだよね。失われた友情も何とか元に戻るだろうし、小春の美穂子に対する気持ちを考えたら、これほど幸せな終わり方はないと思える。
純粋にいい終わり方だった。



この後、ICもっかいやって、追加イベント見ました~。
基本的に千昌の事だけだしあんまり何も言わない。


雪菜END(ノーマル?)

完全に折れるまではほとんど一緒。
この後の流れもなんとなく想像は出来てるけれど…。
3人が、折れた春希をかわるがわる励ましてくれます。

まず最初にウルっときたのが、麻理さん出発前の電話だった。
やっぱ一番頼もしくて、良い場所から励ましてくれる。客観だからこそ、ただ聴いて、それだけをしてくれる重要なキャラ…。
相変わらず照れ隠しも可愛いし、慰め方も本当に的確…。

千昌に関しては本当に伏線改修におわった。
ある意味強引に日常に戻してくれたのはこいつの軽いテンションのおかげだけどね。
最後両手に胸を当ててしゃべるシーンがあったけど、あれは春希が知らず知らずのうちに、千昌の癖を見抜いてた、ってことになるのかな。
それにしてもやっぱり好きになれないなw

そして小春に関しては、彼女自身の恋の形がはっきりと決まっていたわけでもなく、春希自身が既に復活気味だったため、スマートに次の展開への橋渡しをしたと言ってもいいだろう。
矢田さんへの清算、そして雪菜への依然としてある好意の認識。

こうして各3キャラに慰められながらも、フラグをボキボキおっていったわけです。
だからこそ…、こうして3人から、勇気と答えと進む道を教えてもらったからこそ、
大みそかでの告白シーンは、もうあの依緒や武也にまじって、涙ながらに「放すなよ、もう絶対放すなよ!」っていいたくなったわ…。本当にじわりと泣けるシーン。

ここからは、雪菜と春希の二人がくっつくのを見ている、かなり穏やかな話が続く。
三人の話で言えば、小春はちょっと引きずってるし、麻理さんは完全に引きずってたなw
鈴木さんがいい仕事してくれてたけどw
雪菜関係の話といえば、朋さんがどんな働きするのか、結構心配した部分なるけど、危険な目に合わせたのはちょっとあれだけど、憎めねぇ…w
…んで、やっぱり一番最後、雪菜のおっかけだったってわかった時、あの3年前の魅了された生徒だって分かったとき、もうこの子嫌いになれなくなった、好きになったわ…。

忘れかけてた雪菜の魅力、元気になっていく雪菜が見れて本当にうれしかった。この作品、ギャグが面白いわけじゃないんだけど、ほんとにあったかいところではしっかりとホッコリしたきぶんにさせてくれる。
でも雪菜のお母さんがもしかして全部気づいてた?っぽい発言したのはちょっとウルっときたな…。親子の情愛まで乗せてきたか。

ほんとに二人だけの話、って気がついた時。雪菜が傷つかないために、春気がすべてを投げ出して、彼女の為の物語を紡ごうって決めた時、ちょっとあった買い涙が流れてきたなぁ。
そして、歌を失っていたアイドルが歌を取り戻したあの2月14日の舞台。
もう、ここオートでよかったんじゃね…? 泣いて泣いて、ずっと泣いてた。朋の事もあったし。麻理さんいないのだけが悲しいなぁ…。
そして舞台後、全部が元の鞘に戻った時の話。
もう、ここからエロシーンだけど、これ又泣いたわ…BGMが卑怯だろ…。キスだけで2時間とか普通エロいだけだろ…なのになんで泣けるの。
ああ、心がちゃんと通じ合った、いままでよくがんばった!! ってもう心の底から良かった!!って言葉が溢れてきて、やっぱ愛のあるSEXシーンってエロとか以前にすごく神聖でそれでいていとおしく、感動できて、嬉しいものなんだよ。それが本当によくわかった。
このシーンのどのセリフも本当に今まで語れなかった本音だから、もう泣けてしょうがなかった…。
それにしてもその次のシーンはただエロかったけどな!!(微妙に泣いたけど)
起きた後の、雪菜が泣くシーンもなかなか、二人がつながったってことを思い出させてまた泣いて…。それで、雪菜が春希の部屋を出る前の夜のシーンはじわりとずっと涙が出てた。

そうして迎えた最後のパーティーシーン。
もう、ほんっとうによかった。素直にそう思える暖かい終わり方だったように思える。あの激動の前半からは予想もつかないほど穏やか、尻すぼみのおわりかた。…なんて語ってたけど、どこがだよwwwww 大恋愛だよwwwwwww
本当に良い終わり方だった。心から二人を祝福できる。悲しいあの三年間を巻き返せるほど幸せになってほしい、そう素直に思えた、もう、同じ意味の繰り返しだが、これほどきれいな終わり方は、如何想像しても思いつかないだろう…。今このコメントはED聴きながら、涙浮かべて書いてます…うん、ほんとよかった・・・よかったぁ・・・よかった・・・。







ほんとこれ以下は、やる気があって、やってないなら読むなよ!









~coda~

やりおった! やりおった!! 俺の予想完全に超えよった!!
って、あのOPが流れて、この続きがある時に本当に叫んだセリフです。

雪菜ノーマルED  S+

1週目、ある種の雪菜√のBADみたいなルート。
どっちかっていうと、春希&かずさBADって感じだけどね。
ただずっと思ってたんだが、かずさの声の人…演技やべぇ…すごい上手。
他の人もそうだけど、この人だけ飛びぬけてね…?後で名前調べよう。
って、生天目さんだ…知ってたわ…。

1週目という事もあり、基本的には状況の推移を見ていく感じだったなぁ。
最初ワクワクしていたけど、途中からは真剣だった、珍しく物語自体は結構静かに進んでいったよね、重かったけど。
そんな中でも途中出てきた柴田さんの話心あったまるエピソードだったな。
本当に、脇役をちゃんと忘れずに出すのはこのゲームのいいところだわ。
雪菜の高感度がずっと上がってたから、このルート浮気してるみたいになってて、かずさの魅力も若干薄れていた頃だったから、それを思い出すのにはいい話だったのかも。

盛り上がったのはやっぱ、あの思い出の学校のシーンだろうか…。
実際はちょっと泣けたくらいなんだけどね。
あの運命の挿入歌も入って、自分の犯した罪の告白…IC見てたから事実は知ってたけど、あそこらへんの両者の心の動きは考えるとかなり重いよね。

そして、コンサートで完璧にかずさを裏切った。そのあと、結局かずさを追って昔の家にいったシーン。やっぱあそこが一番泣けたかなぁ。
実は最初は泣いていたわけじゃなく、ほんと悲しい気持ちが溢れてた、体だけでもいいから、嘘の愛をくれ、ってかずさが初めて心から心情を吐露した、って考えるとな…。
なんでこうなったんだろう…って思わずにはいられない。
それでも結局、春希は拒むわけだが、その時の雪菜への愛の連呼と、それに対するの反応に涙はもう止められんかった。そっからは案外すぐ終わったな。
その後は本当に溶けていく雪のように静かに終わったな…。そこら辺がノーマルEDと言われてるゆえんだろうけど、他のCODAルートに比べると、やっぱ薄い。
春希重い十字架を背負って生きる事になったわけだし。ある種のBADだろ…。
こうなるってわかってはいたけど、実際はつらいわ…こうなると他のルートがどうなのか本当に気になる…。というわけで次はかずさのBADへ進んでみた。




かずさBAD  EX-

2週目、見れなかった舞台裏、最初のシーンの謎が解けるが…。
一途すぎんだろ! かずさ!

このルートは完全な浮気ルート。
ある種全員が心に爆弾を抱えて過ごす事になるむごいルートだった。ある意味全員の気持ち、特にかずさと春希の気持ちを考えるとこうなっても仕方がないかな、って思えるルートではあるが。
そして、春希は嘘を手に入れる。皮肉なほど現実っぽいかずさへの嘘の愛。ただそれが、本当に一途なかずさの心の中を引き出した。
あの、春希がかずさに惚れた理由を聞かれた当たりのシーンはもうね…。
ただ本当に、かずさの春希に対する愛を何度も繰り返すようなシーンは涙が出てくるな…だからこそ、この二人だけの小世界系は、さらに二人を追い込み、十字架を背負わせ、それを耐えるためにまた罪を重ねる…最悪のスパイラルの過程はゆっくりと、けれどしっかりと書かれている。それを見ていて、涙こそこぼれない物の、春希たちのように、心がねじれ、悲しくなってくる。
二人が過ごした悲しくも幸せな時間。一番間違っているのに一番幸せな時間。
デレたかずさはやっぱかわいいんだよなぁ…。だから本当に幸せで、その裏にはずっと悲しさがあって…。それが最高潮になったのが、
温泉宿のシーン。あの結婚したシーンだろう。もう涙が止められず…この後1時間ほどのシナリオはずっと泣かされてティッシュが何十枚消えたかわからない。
完全に壊れてしまった、春希の心。かずさを守るために、壊れてしまったその心、もうこのまま完全に二人とも堕ちておわるのかなぁ、って思ってたけど、そこでストップをかけたのは結局かずさ。
彼女自身も語っていたように「私が一番欲しいものは、私が持っているとボロボロになる」って、まさにジレンマ。
好きだからこそ、手に入れたくて、手に入れたら壊れてしまう、相手の事を考えるから、別れを口にする、中身は本当は弱虫だから本音も漏れてしまう、だけど、それだけは譲らない。
だからこそ、コンサートでの回想、別れを切り出すシーンからはもう、涙がずっと止まらなかった。愛し合っているのに、救えなくて、やっぱり間違っていて、もう、本当に悲しい、やるせない、切ない。
あの改札の所で、手をはなすシーンとかほんとヤバかった…。
たぶんこのcoda始まってから、一番泣かされた…。もうこれ以上どんな感想を言えばいいのか分からないけど、もう、ホント、ただ泣けた。頭が痛くなるくらい。
この二人の愛の深さ、とか状況のやるせなさとか、心情考えていくと、ほんともうどうしようもないくらい後悔しかわかないよね…「なんでこうなったんだ」って、だからこそBADかもしれないけどさ。その後から、最後の展開に関しては本当の意味でBADENDだ…っていえるほど実はひどくないな。
やっぱり、かずさの言うとおり雪菜が助けてくれたしね。1週間で1年分泣いて、壊れた春希を直してくれた。
エピローグからのシーンは泣けたわけじゃないけど、ほんと、じんわりと雪菜の本当にバカみたいな優しさに心いやされるな…。
ホントいい子だよあの子…。
だから、次は、雪菜√いくよ!


雪菜トゥルー√ EX

あのOPの雪菜の声の所だけ、なんで自己紹介なんだ…?っておもってたけど、そりゃ、この√見てたら、あのセリフだけで鳥肌立つわなwww

もう、あそこまで好感度高かったかずさを、音楽室でふるシーンは普通に辛い。
分かってる事なのにな、「かずさは春希に嫌われたら生きてけないって…」もう前のルートで何度も聞いたよっ!!
しかしまぁ、雪菜√、やはりかずさとの関係を完全に清算してこそのこのお話だろうな、ってことは予想できていたので、ある意味予想通り…というか、予想以上にかずさと過ごす時間が多く、かずさの魅力が垣間見える日常が増え、好感度は上昇し続けています。
関連して曜子さんとのふれあいも増えていく分けて、彼女の白血病という事実は、かずさBADでなんとなく予想はついていたけども…。
しかしまぁ、曜子のマネージャーをする春希…すげぇ、ハマってるじゃん…。
ここからは転がるように話がどんどん進んでいったな…次にでかい場面は、かずさに病気を告白するシーンだったか。
本気で、母親について泣きだす、弱いかずさって見るの初めてじゃね…? だからこそインパクトあって「死なないで」って言葉でもうポロポロ泣いてたわ…。
ほんとはやっぱ好きだったんだよな…支えの一つだったんだよなぁ…って、それでかずさの支えは完全になくなったわけだが、それに困った春希はCHでの3人の思い出に浸って、また少し勇気を貰う、そして雪菜に助けを求める。
あのシーンはぐっときたな…。さすが雪菜√、大御所きた!!!って感じで。
全ての世界が壊れようとしている、本当は弱かった冬馬かずさに、ちゃんと向き合える人物。甘やかさず、きちんと叱って、立ち向かえるように出来るのは、5年ぶりの雪菜だけだった。時を経て強くなった雪菜だった。
そして、初ともいえる二人での対決はもう本当に盛り上がったね、すごい泣けたわけじゃないけど、やっぱ感慨深い(無論ちょっとは泣いてたけど)。
「何度すれ違ったと思ってるの!?」っていう雪菜のセリフはCHやってたら、すげぇ重みのあるセリフだよなかずさが春希にどれくらい影響したかって、もう、分かりきってる事だし。
互いに本音で語り合った後、もうほんとに青春みたいにちょっとずつ仲良くなっていく二人。思わず二人のやり取りはニヤニヤしてしまったわ。
ある種、二人が笑い(?)合えてるってのがほんとに嬉しい。
三人がそれぞれ動いている状況がICを思い出して、ほんとテンション高くなる。
そして、ついに雪菜がかずさの心を溶かしたあの夜のシーン。かずさが本音を「仲間はずれにしないでくれよ」って、言ってからの展開は、涙なしでは語れないよね…。
そっから電話かけての、春希と雪菜の二人で「届かない恋」の演奏…。
三人そろった!ってのは、これほどうれしい事なのか!!! 「三人集まれば出来ない事なんてない」、美代子さんが、かずさが謝りに来た時に喜んでたけど、立ち絵もないくせに俺泣かされたよ!!

そして、まるであの5年前のリフレインのように3人で楽曲を完成していく過程は見事というほかない…。
コンサートでの母子の会話…特に、母の傍にずっといるって約束したシーンで、曜子さんがボロ泣きしたシーンは、こっちも同じ状態にならざる負えない。
しかし、衣緒と部長とかずさの話はもう少し欲しかったかも…? 兎にも角にも、あの二人は幸せになってほしいな…。

で、やっぱり、ずっと日本にいる、3人でいるって、雪菜に告げたシーン…笑いながら泣いたわ…よかったぁ…って。もうこれで、泣くシーン終わりかと思ってた。
とおもってたら、あったね、ここから√最大級の爆弾が。

雪菜と春希の挿入歌入りのシーン。
あの歌だけでもヤバいのに…。もう、あれなんていえばいいのw
嗚咽漏らしながら泣いたよ。5分とか、やべぇよ…。
本当に、途中から救世主のように現れた雪菜の活躍は雪菜の強さを一身に表してたけど、そうだよ、この子そんなに強い子じゃなかったよ…だから、全部が終わってから、自分の醜さを春希にさらけ出すそのシーンはもうほんと、健気で可愛くて…ほんとうに葱たいたくなったわ。もう、あの雪菜の「私が一番つらかった、私が一番頑張った」とかそういう類のセリフ一つ一つで涙が止まらなくなったよ。
というか涙でそもそもテキストが読めなかった。さらに嗚咽で息するのもつらいくらい…。本当に心から幸せを願いたくなるシーンだった。
だって、ホントにつらかったんだろうもん。本当に一番心がねじれるくらい頑張って、弱音も吐かず一人立ちまわってたもんね…。もうこの子報われていいくらい頑張ったもんね…。雪菜好きの人はこれ最後にしないとなぁ…涙枯れるで…。
だからこそ、この後本当の幸せを憂いなく謳歌する二人を見てたら、興奮とかそれ以前に安堵したわ…。ここまで長い道のり付き合ってたんだから…。

このシーンの影響がすごすぎて、あとのシーンは半分魂抜けてたわ、それでも、目頭熱くするいい演出が多かったけどさ。
本当にエピローグといった感じに、穏やかに終わる。
母親の話とか書けばよかったんだろうけど、蛇足だろうしなぁ。
もう、ここら辺からは、おわるな~~~って気持ちが強かったな。EDが流れて、各キャラの絵がちょいちょい出てきて…涙ぐんで…。
一応絵で春希の母親が出てたから、解決したんだろうなぁとか…衣緒と武也の手つなぎCGとか、また憎いところを…。
文字を付けずに絵だけで物語を語る…アリだな!!
ひじょうになごり惜しくも、素晴らしいEDだったと認めよう。もう、涙も尽きて、すっきりした気分だわ。
って…こんなので、かずさルートにすすむ力残ってるかな…俺。


冬馬 かずさ トゥルーED  EX--

途中までは、あの雪のシーンまではホントに雪菜TUREと同じ流れ。
ただ、小木曽家の団欒とか、仲間の祝杯とか、今からかずさを選ぶんだって思うと、罪悪感っぱねぇ…。
ここから雪菜の手を借りるか、借りないかで、わかれていく。
案外すぐにやってきた雪菜との決別シーンは耳に残るほどの雪菜の悲鳴が印象的で、辛い、本当に辛いシーンだった
あのTUREENDをやっているからこそ、この展開は本当に辛い、この後の壊れた雪菜の行動はそれに拍車をかけて、春希と読者の心をさいなむしな。
そして自分の世界と決別していく。かずさをとるってことは、春希の住んでいた、雪菜と住んでいた世界を壊すってことだから。
最初は部屋で、その次は仕事、編集部のみんな。そして、朋、衣緒っていう友達。
なにより、武也という人生でただ一人きりの新の友達との決別のシーン。あそこは、溢れてくる涙を止める方法が分からなかった。他の友達二人が、居酒屋で春希の決定を責めても、彼だけは責めなかったのに、最後まで何とかしようってしてくれる、それこそ、衣緒との愛を捨ててでも本当に春希春希の側についていてくれた人間を、切り離さなければならなかった。

そして最後、最大の関門だったのは小木曽家だろう…もうあそこらへんのシーンは泣く泣かない以前に、胸が痛くて仕方がなかった。
お父さんの言葉も、お母さんの啜り泣きも、孝彦君のこぶしも…どれをとっても、心を壊すのに十二分なほどの威力…。本当に家族を思い合っている人たちだからこそ、その破壊力は計測不可能なレベル。
それを、それ以上の勇気を持って壊さなければならない。あの常識の塊のような春希の気持ちを考えるなら、それはどれだけつらい事なのだろうかと、想像して…もうね。
でも? いや、だからこそ、か。本当に泣けたのは、雪菜の反応。そんな絶対に間違った春希の選択をかばう雪菜。ずっとずっと、春希をかばい続けて、あの雪菜からは想像できないくらい、世界を拒絶する。春希が世界を拒絶したから、それについていくために、それに合わせるために。これが後々、雪菜の心を壊すわけになるんだが。
ここら辺の、かずさの世界、雪菜の世界の分け方の描写は、鳥肌がたつほど、はっきりしてるよな。世界の関わり方があの二人ほんとに全然違うんだよな…。
ある種に似てるのに。

皮肉にも、まだ彼の味方をしているってことが、一番彼を追い込んでて、もう雪菜視点あたりのファミレス&家のシーンは涙、涙…。
公園でのシーンは、やっぱ最後は悲鳴が耳に残るな…。本当に痛いほど響く悲鳴は、ある種春希の心を一番あらわしてるのかもな。

ここから流れるように物語は進んで、春希の方は、本当に心温まる展開だった。最初に職場のダメ新人松岡さんが、良い感じにしてくれて、鈴木さん、さらに木崎さんと浜田さん…失っていたと思っていた世界に温かく送り出される描写は、この背景の物語を際立たせるのによかった。裏で起こっていた、雪菜VSかずさの模様。
といっても、一番衝撃的だったのは、本当に雪奈が壊れ始めていると、理解できたところだろうな…本当にあれは怖かった…「壊れたら私の方も見てくれるかな…」って、震えるわ。
だからこそ、この後のかずさの手を壊そうとしたシーンで雪菜がやっぱり止めたところは、まだ、理性残ってるな…やっぱ雪菜だな…っておもったけどな。
しかしまぁ、あのシーン、ほんとドアの前で手を隔すシーンは確信犯だろうけど、「ええ!? やめろよ!?」ってなったわ。
ほんと無駄にドキドキした。

その後のコンサートシーン。まるで前回のリピートのように春希は雪菜を探すために、かずさの前から姿を消した。あの時のコンサートでの描写は、ほんとに淡泊で、ピアノ演奏の後と拍手の大きさの微妙な事…、だからこそ、どっちの結果になったのかすげぇ気になったわけだが…。
同時進行で、雪菜を探す春希の描写はなかなかによかったな…あの雪菜の家に電話したシーンとか、お母さんが切なすぎる…。 
これ、傍から見ると確かに春樹は最低の男だもんなぁ…すげぇ複雑。
結局雪菜を見つけてからの会話はほんとに辛いものだったなぁ、雪菜が世界を捨て切れなかった、愛が足りなかったって独白を、春希は否定したいけど、否定できないんだもんなぁ…。
そうする権利すら無いってのは、雪菜を捨てた時からわかってた事だけど、すげぇ辛いわ。そこらへんの描写も詳細に描かれててすごいと思ったけどさ。

コンサートの大成功共に語られた、春希とかずさの夜の会話。「君の為に傍にいられないかもしれない」って、これからの未来を見通した言葉。「君の傍にいないときは、信じろ、そこにいない事が君の為になる事だってことを」って、セリフがあったからコンサートは成功したけど、雪菜がそこに絡んでくるとは思わなかったわ…。
事故にあってないと思ってたけど、あってたんですね…疾走したのはそれを隠すためなのね…どこが、愛が足りないダよ、まだまだ二人の事大好きじゃんwwww
だからこそ、その愛に気がついた瞬間涙出てきたわ…。あれはヤバかったなぁ…。

最後の展開はめっちゃ静かだったような気がする。もっとやるとおもったんだけどな。唯一のかずさルートなわけだし。飛行機の中から、今ある周りの世界を切り離す瞬間の話とかは、そりゃ、目頭熱くなるけどさ…。ギターの話とか…これは一番最後エピローグにかかってきてたけどね。。
かずさは、一番の罪作りな女で、いろんな負の感情をそれに対して抱かせるけど、その罪の意識でさえ、今感じている幸福感を消せないほどの世界で一番の幸せ者。そこまで言われたら、全てを捨てた春希も報われるのかなぁ…。
泣けるどうこうの話じゃないく、ほんと、物語としての完成度が高かった感じか…。
泣ける度、だけで言えば、雪菜√の圧勝ではある。
もうすこし、出来た気もするよなぁ、他のルート見てたら、だけど、やっぱ唯一のかずさルートなんだしなぁ。


全体を通して。
ICとCC、そしてCODA…。
どれも素晴らしい出来だったと言うほかないわな…。
今までの感想もそうだけど、感情が先走って書いたものが多いから、めちゃくちゃっぽいけど、それだけ本音が書けたと思えばすごく良い感想になったかなぁ。
何度も同じことの繰り返しになってるのは、それだけすごくいいシーンだったってことだしな。
それにしてもこのゲーム、ずっと言わなかったけど、まずSEがすごいよな。システムというべきなのか、こういう演出をまじめにさぼらず、ひとつひとつ丁寧に作ってあるから、世界観に引き込まれて、感動できるようになったんだよな。
素晴らしいテキストは無論、音楽はこの作品に欠かせない事だけど、その次の段階に進むのに、他の場所を妥協したらそこで終わりだからね。
そして次は声、か一番評価したいのは、やっぱかずさの声だろうな。生天目さんだけど、あの弱ってる時のかずさの声はほんと、破壊力もあるし、演技力も半端なかった。

それにしても、ICの地盤の作り方は半端なかったな…あのしっかりしたテキストがあったからCCもCODAもいきたわけだし、あの三角関係をどう消化させるか、ってのがこの作品の根本にあった話。それにしても、そのきっかけとなった事象がすげぇこんがらがってるよな。
春希は二人が平等に好きだったけど、かずさがかなり好きだった…。しかも一目ぼれっていうどうしようもないくらい、仕様もない理由で。でも彼女は自分とは全然違う世界にいるような大物で花からあきらめてた所に、雪菜の告白をうけて…。
雪菜は、春気にもかずさにも引かれつつ、三人という世界系を守りたかった、はた目から見れば、いびつだったとしてもね…。でもあの二人は惹かれあってて、このままだったら自分がはじき出されるから、先手を打った。本当は春気に手を出すつもりはなかったのに。
かずさは自分が最低な人間だって分かってて、だからこそ、あれほど普通の人間が自分のこと好いてくれるとは思っていなかった。それに、あんな迷惑な人間をすいてくれる人間が自分以外にいるわけないって思ってたわけだ。ある意味そこが失敗だったか、同じように惹かれる…しかも学年一の美少女ときた。焦ってキスなんてしちゃうから、物語がどんどん転がって言ったし…。最後、後半になっていった雪菜との関係を「大親友か不倶戴天の敵」っていうのは、最後CODAまで見通した関係だったな…。やっぱり偏屈な人間を好きになるっていう趣味があったから、っていうのもあるんだろうな…。春気さえいなければ大親友になれたけど、春希がいなければ出会えなかった。

もう、ほんとうにどれもこれも絡まって、こんがらがってしまって…。前に進めないジレンマ…「なんで…こうなってしまうんだろう」まさしく、雪菜の言葉通りだ。

雪菜は周りとの関係を切れない世界を持っている。もちつもたれつ、だから自分以外の弱さを見つけたら、助けてあげるし、自分が弱ってるときは、誰かが守ってくれる。本当に友達に愛される世界…。だからこそ、世界から離れた瞬間に、自分自身の弱さに潰される…。けれど、世界とつながっている限り、どれだけ殴られて、なぶられて、騙されて、打ちのめされて、けなされて、裏切られて、そっぽ向かれて、どんなにひどい事をされても、春希の事を好きなまま、前を向けた。これこそ、雪菜の弱さと強さだ。世界が広いからこそ、どんな物でも受け入れられる。それこそ、裏切ってしまった春希でも、自分が弱っていても、それ以上の優しさで癒してあげられる。だからほとんどのルートで、雪菜は最終的に春希と生きていける事が多いんだろう。

かずさの持っている世界は、本当に単純で、かなり狭い世界。最初は母親とピアノ、母親に裏切られてからはピアノだけ、春希に見つけてもらってからは、春希とピアノ、そこに雪菜がやってきた。三人の世界系を作れると思ったけれど、やっぱり無理だった、すごくせまい世界系だから…どうしても、雪菜を愛する春希っていうものが許せなかった。だから彼女が作った世界に残ったのは、春希・母親・ピアノだけだった。狭い世界だからこそ、春希の為に全てを捨てられる。これは強さではなく、弱さ。CODAの雪菜はこれを恋愛の深さといったが、春希の心の声の通り、これは世界認識の違いによる純粋な重さの違い。だから他の世界がなくても生きていける代わりに、本当にさびしがり屋の彼女は、なくしてしまうと本当に弱い。生きていけなくなるほど弱い。こんな不安定な彼女だから、最後まで寄り添えたのはTURE√だけなんだろうな。

CODAのTURE雪菜√は本当に幸せな終わり方だった、まぁ、かずさの気分的にはかなり悲しい物もあるけれど、かずさも語っていたとおり、皆の幸福を平均すると、これが一番幸せな終わり方だった、ってことに異論は誰もないだろう。
だからこそCODAのTUREかずさ√は異質だった。彼女とくっつくためには、やっぱり全てを捨てるほかないから。完全にしがらみ泣く彼女を手に入れようとすれば、それは雪菜と出会う前に戻らなきゃいけないから、学園祭から、かずさを選んでも、衣緒や武也を失う事になるしな…。ましてや、婚約していなくてもCODAの序盤あたりの春希と雪菜の関係を考えたら、小木曽家の人達は完全に家族に迎える準備していただろうし、それはあの、決別のシーンで思い知る事になるけど。
ただそれでも、選ばなきゃいけなかった時のこのみを切るようなつらさを考えると、後から後から、悲しさが溢れてくる。
けど、かずさの幸せは、彼女の観点から考えると
「皆と春希に囲まれる幸せ」<「春気だけが見てくれる幸せ」って言ってもいいくらい。
実際はそうじゃないだろうけど、視野の狭い彼女だからこそそう思うだろうし、そこまでして私を選んでくれた! っていう思いは春気がそれをやるからこそ、さらに強い愛を感じるんだろうね。
もうこの二人の考察を重ねていけばどれくらいでも文章かける気がするわ、最初泣けてたけど、次から、どんどん深い視点へ行って、それでも平気なテキストが怖い。
ホントにすごいなぁ…でもとりあえずこれくらいにしておくか…。

ああ、個人的に意見を言わせてもらえるなら、やっぱCCで出てきた3人をもう一度出してほしかったな…。とくにかずさTUREでだして、完全にしがらみのないルートみたいなのも作ってほしかった…それは不可能だろうけどさ…やっぱここまで作れたなら、見てみたい気もするのよねぇ…というか本音を言うと、どんなかたちでもいいから 続きを見たいだけなんだけどね…。

シナリオに関して語るのはこれまで。
他にも曲について語りたいんだけど…。雪菜のうたったアルバムみたいなのもあって、それとか全部含めていくと、25曲くらいあるんだよね…Vo曲だけでね。
うん、かけねぇよ…。あ、でもそのアルバムに「天使のいない12月」の曲が入ってたのは少し嬉しいかも、あとうたわれるもの「夢想歌」とかwすげぇ懐かしい、ありがたい…。
ほんとどの曲もすげぇんだよな…「WHITE ALBUM」も前作からだし、届かない恋はかずさをイメージして造られて、それを見たかずさの気持ちとか考えながら訊いたらさ…っああああああああああああああ。
それに一番破壊力があるのは「After All」だろ…挿入歌として3~4回使われたけどもう全部ボロ泣きっすよ…今でも聞いてると涙出てくる…他の曲もだけどさ…。

って結局少し語ってしまった。
それでは、誰も読まないだろうけど、これで一応、WA2の感想終わるわ…。
めっちゃ書いたなぁ…文字数どれくらいだろ…。
まぁ・・・予想通りだけど20k文字超えたかwww
うん…よく頑張った俺…。
熱意だけ…みんなにとどけええええええええ。