タイトル : 大図書館の羊飼い
ブランド : August


シナリオ : ★★★★☆ [4/5]
CG   : ★★★   [3/3]
音楽   : ★★★★★ [5/5]
お勧め度 : ★★★★★ [5/5]
総合評価 : ★★★★☆ [4/5]

キャラクター・シナリオ
ストーリーは主に通常ルートとその先のメインルート(TURE)に分かれており、合計END数は12個。
主なメインヒロインのENDは通常に1つ、メインに1つ存在しており、
サブヒロインは通常にのみ、小太刀はメインにのみ1つENDが存在している。
個別は短いものの、キャラが多く、それぞれ共通が長いため、ボリュームは普通の作品の1.5-2倍
攻略順の指定はないが、通常ルートを全てさらった後に、メインルートを1つずつやっていくのがよいだろう。

CG
太くはっきりした線ながらも、みずみずしさが感じられる安定の絵。
キャラ数が多い事や、物語自体のボリュームが多いことから、鑑賞画面では少なく感じるかも。
しかしながら、イベントCG並みにクオリティの高い立ち絵を使い、
また、各パーツ(手、靴等のアップなど)や小ネタの演出なども多く仕込んでいるため、
体感的には多く感じるほどであり、この点に関して不足はない。。

音楽
BGM36曲、Vo曲9曲と言うかなりのボリューム。
OPが2つ、EDが7個となっている。
それぞれ質が高いが、EDは各キャラが歌っているのには注目。
BGMでは特に「Two in All」などがお勧め。

お勧め度
オーガスとの定番。初心者にもお勧めしやすい安定した学園物としてお勧めしたい。
前作のような終末物ではなく、前々作までのような、雰囲気を受け継いでいると思えば分かりやすいだろう。
今作のFDとして「大図書館の羊飼い-Dreaming Sheep-」や全年齢対象のスピンオフ作品「大図書館の羊飼い 放課後しっぽデイズ」が発売されているので、関連作品としてここで紹介しておく。

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総合評価
オーガスト作品らしい、ちょっと特殊な設定の入った学園物。
「羊使い」という、人々をひっそりと導く存在を絡めた作品だが、
序盤、サブヒロインを含めた通常ルートではそれはあまり関係が無く、
各キャラの状況、立ち場などを明らかにする個別ルートがそれぞれ存在している。
この作品の注目すべきところは共通ルートの質の高さだろう。
無論、女の子の可愛さをアピールする事は忘れてはいないものの、
各キャラしっかりと作りこまれており、一癖も二癖もあるヒロインたちが絡み合うギャグはなかなかのもの。
図書部という活動を通しての、青春展開も忘れていない。
共通では驚くほど、かなりしっかりした土台を作っているので、
逆に個別に入った時に少々おまけ感があるのは否めないだろう。
そして、それらの先にあるメインルートに入ると、さらに共通√が続く。
ここでも安定の面白さは継続。さらにここで「羊飼い」の話もやっと絡んでくる事になる。
そして、各キャラのENDへと続くわけだが、共通が多いため、1キャラ1h程度の長さになっている。
やはり、おまけ感は否めないだろう。

この作品の注目すべきところはやはり共通ルートの安定さ、だろう。
展開も十分にあるうえ、面白いので飽きず、サクサクすすめる事が出来る。
キャラが魅力的なのも言うまでもないだろう。
だからこそ、毎度のことなのだが、話が薄い。
各キャラへの話の踏み込みが浅いところがあり、感動などの心への衝撃がほとんどない。
中身が伴っているだけに、本当に惜しいところ。(それもよさといえばよさだが)
1つのルートでもよいから、もうすこし踏み込んだルートを作れば、完全に化けるシナリオだろうなという印象。

各キャラのルートはおまけのようなものだが、みずみずしいCGやイベントCGクラスの立ち絵、
堅牢な安定感の共通ルートには感服以外の言葉が無いため、少し高めのこの評価となった。

コンフィグはかなりの充実度なのだが、ここまで来るとミスが目立ち、
ところどころ配慮に抜けている部分(次の選択肢まで、EDのとばし等)があり、改善点は存在。

【ぶっちゃけコーナー】
共通はほんと確立されてるよね…プレイ中キャラが夢に出て勝手にしゃべってたくらい…。
ほんと、全キャラ面白いけど、やっぱ鈴木が一番面白かった…。
ある種、白崎も天使のシーンとか面白かったけどさwww
こいつらがいたから共通は安定だった。
そういや時折、前々作までのキャラの名前とか子ネタがあったのも注目か。
後全クリ後のオーガストロゴクリックの小ネタは…あれはこけたな(苦笑)