タイトル : 時計仕掛けのレイライン -残影の夜が明ける時-
ブランド : ユニゾンシフト


シナリオ : ★★★★★ [5/5]
CG   : ★★★   [3/3]
音楽   : ★★★★★ [5/5]
お勧め度 : ★★★★★ [5/5]
総合評価 : ★★★★★ [5/5]

キャラクター・シナリオ
攻略キャラは3人、前作同様の攻略公式となっており、憂緒は安定のメイン。
各キャラ1章、憂緒ルートまでに6章ほどのシナリオがあり、全体的な量は少なめ。
推奨攻略順としてはハイジ→二人→憂緒だろう。

CG
立ち絵、イベントCGともに安定しており、前回同様の品質といえる。SD絵も豊富。
ただ、全体的な量で言うと、少々少ないか。(前作のCGもあるから気にはならないだろうが)

音楽
全体的には綺麗なピアノ曲が目立つがところどころヴァイオリンも。破壊力には欠けるが、そこには確かな質がある。
新BGMがどのくらい追加されたのかは不明、自分で確認してほしい。
残念なのは、Vo曲(OP)が1つという事。やはり量不足が目立つ。
毎度ながら、コメント付きの解説は好印象。

お勧め度
時計仕掛けのレイラインシリーズ
時計仕掛けのレイライン-黄昏時の境界線-
時計仕掛けのレイライン-残影の夜が明ける時-
時計仕掛けのレイライン −朝霧に散る花
の2作目で「1作目が気に入った!」という方に向けての評価となっている。
この作品から楽しむこともできない事はないが、やはり前作からのプレイ推奨。
作風も前回同様、推理物、学園、魔法、にプラス感動、怒涛の展開等の要素あり。
現在では今作を含めたシリーズ3本が同梱されたセットも販売されているので、併せて紹介しておく。

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総合評価公式ホームページ

最初に注意しておかなければならないが、
この一連の評価が前作からのプレイの人、にとってのものだと言うことである。
無論、作品自体、前作からプレイしてないと、面白さが半分以下になることは確かである。
ちなみにTopに前作のおさらいもあるので、プレイしていて、内容を忘れた方には安心の設計。
というわけで、前作からの謎を引き継ぎつつ、真キャラ等も加えて、始まる今作。
新たに攻略できるようになったのは2人だが、やはり各ルートおまけ感を抜け出せていないのは難点といえる。
というわけで、メインヒロインの憂緒が好きになれない方は、全体の評価もやはり下がってしまうかも。
ほとんどの雰囲気は前作同様なので、前作のような作品を求めてた方にはお勧めしやすい作品である。

いろいろな事件が解決され、人も増えた特査。そこに舞いこむ新しい問題を解決していく方式は変わらない。
そうして、物語を進めていくうちに、1作目から謎だった「夜の世界」に踏み込む大きな謎が浮上。
さらに関連して、多くの謎を抱える事になるが――。
最後の怒涛の展開で明らかになる設定や真実はは、何を言ってもネタバレになりそうなほど巧妙。
あわや置いていかれるほどのスピードで、世界に引き込まれ、一気に最後まで進めてしまうほど。
そこには、驚き、納得、そして耐えられないほどの悲しみ、そうして幕を閉じる事になる。
しかし! まだあきらめない!! ――そして3作目へ。

前作同様の流れである事はこれを見れば明らかであろう。
各所足りない所があるのは否定しない。
けれども、やはり巧妙なシナリオの作り、特に1作目から残した謎や2作目の最初の布石等、
それらの謎が複雑に絡み合って、予想困難であったが、きちんとヒントもだされていたのに、
気付けなかったのは、シナリオ担当に感服するほかない。
そして、明らかになった真実のはての結果。最後には悲しくて涙が止まらなかった。
かなり個人的な評価も混じっているが、現状最上の結果といえる。
満足するとともに、次作が気になる作品であった。

コンフィグ等に関しては前作同様使いやすく感じる。

【ぶっちゃけコーナー】
正直なところ、めっさひいきしてる作品なので、ちょっとオーバーに書いてる。
BGMの水月さんのコメントと曲風大好きだしw
ただ、最後の展開だけは、本当に本物で泣ける、三作目が気になるわ。
後微妙に今回の最後の背景、あれ「Flyable Heart」のやつだな…。