タイトル : 装甲悪鬼村正
ブランド : NitroPlus


シナリオ : ★★★★★ [5/5]
CG   : ★★★   [3/3]
音楽   : ★★★★★ [5/5]
お勧め度 : ★★★★★ [5/5]
総合評価 : ★★★★★ [5/5]

キャラクター・シナリオ
ルートは5つ?だが、BADを含めるとかなりの数になることは確か。
その総量は、普通のゲームの2倍と理解すればよいだろう。
最後のルートにのみロックがかかっているので、お勧め攻略順は特になく、範囲内で自由にクリアすればよいだろう。

CG
普通のCGに加え、3D絵、動画などもあり、その数は圧巻。
1キャラに対する立ち絵が少ないが、表情などは窓内のみの絵で表現する工夫や、
その分浮いた労力を、多数のキャラに回すなどの努力は秀逸というほかない。
クセのある部分もあるが、その他ここに関しては文句の出しようもない。

音楽
BGM37曲、Vo曲5曲の大ボリューム。
量に関してもだが、質もかなりのものといえる。
作風に合わせたBGMは各所を盛り上げ、Vo曲、特に「MURAMASA」「落葉」は
燃えと感動を一手に担ったと言っても過言ではないだろう。

お勧め度
燃えゲーとしては、かなりお勧めしたい。
流血、グロ、凌辱等にかなりの嫌悪感がある場合は注意。
戦国日本、鎧、剣、燃え、泣き、笑い、等の要素でお勧めしたい。

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総合評価
おそらく、何を語っても、この作品に関しては無粋な事にしかならないだろう。
それを承知で、これから評価していくが、そのまえに心に刻んでほしい。
「これは、英雄の物語ではない!」

物語は「劔冑」という兵器が開発された日本の物語。
その様相は、戦国時代と現代を少し混ぜたものと理解すればいいだろう。
この作品のすごいところはまずスタート、物が立ちへ引き込む力だろう。
少々特殊な設定を、上手く説明しながら、世界観を存分に発揮している。
そして物語が始まり、OPまでに悟るだろう、この物語のその意味を。
作品全体の雰囲気は、陰鬱かつ激烈。暗い物語の中に熱いバトルが挿入されている。
その合間合間に見られるギャグはこれ又意外に面白く、物語のテンポを上げてくれている。
肝心のバトルシーンについては、心配いらないと言っていいだろう。
バトルシーンは動画を用いるのはもちろん、それだけではない努力が見られ、
BGM・文章はもちろん、独特の空戦シーンを演出するシステムは見事なもの。
また、単にそれだけではなく、物語中に選択肢による探索や、数学パズルなどもあるのは面白い。
ともすれば、トラウマにもなりかねない流れ、最後の方までその雰囲気は続く。
読むだけでこちらの体力を消耗させるようなものすごい作品。
もし、体験版の雰囲気に耐えられないのならば、おそらく最後まで読みとおすことは難しいだろう。
それでも、最後までたどり着けたなら――。
何を語るにしても、この作品に対して自分の文章では足りない。
しかしながら、これだけは言える。
燃えゲーとして、ここまでの綺麗な真理、信念、情熱を見せた、レベルの高い作品は、
過去にも未来にも数少ない。
もしも、その分野に少しでも興味があるなら、これなしでこの分野を語る事、
これに恥を感じなければなるまい。
どのような人にとっても、作品として、かなり上位にい座れる作品である事を保障しよう。

システムに関して言うことはない。(独特の古語等が使われていて最初は慣れないかも)
強いて言うなら、動画を見れるようにしてくれると少し嬉しかったかもしれない。・

【ぶっちゃけコーナー】
英雄の物語ではない、この言葉に何度だまされたか…。
魔剣の話をしよう――辺りからはホントに泣かされた。
それにしても村正可愛いな!