タイトル : ナギサの
ブランド : コットンソフト


シナリオ : ★★★★☆ [4/5]
CG   : ★★☆   [2/3]
音楽   : ★★★★☆ [4/5]
お勧め度 : ★★★★☆ [4/5]
総合評価 : ★★★★☆ [4/5]

キャラクター・シナリオ
夏休み、無理やりつれてこられた田舎の海の家が舞台の物語。
ルートは全部で4本、共通ルートが全体から見て比較的多くを占める。
しかし、必要最小限だけを通るとすればどのルートも短いといっても過言ではない。

CG
枚数はあまり多くない。
質の方はあまり悪いというほどでもない。
いろいろなところで不自然さが目立つので、最高ランクからははずさせてもらった。

音楽
OP,ED曲に限らず、BGMにも質のよいものが多いが、涙腺の致命的打撃になるものが少ないのも事実。
気に入る旋律がOPのものと同じものが多い。
舞台である夏に相応しい明るい曲が多め。

お勧め度
前作より質が落ちたといわれれば否定しきれないが、昨今には珍しい正統派の泣きゲーといえる。
ルートごとの質に差が有るとは言えど、その平均的な質は侮れない。
初心者か、たくさんやってきた人で少し過去を振る返るには丁度いい作品とも言える。
現在はWin10版も発売されているので、プレイする場合はそちらを購入すると良いだろう。

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総合評価
海の家を舞台として始まる物語はおそらく今までなかったが、大きく見ると田舎の夏物語。
キャラも今まで居なかったような、若干特殊さが目立つ者もいる。
作品自体の印象派OPからも分かるような、カラッっとしたひと夏の物語(夏を越えてくるルートもあるが…)。
内容も共通ルートはまさに「夏・青春」といったストーリーが多く、前作から引き継いだ物語のテンポは非常によい。
個別ルートになると各ルートによって大きく差が出るが、もっともここで賞賛したいのは夏生ルート。
おそらくこれが作りたいがために作られた作品といっていいほど他のルートとの差があり、
どこか懐かしいストーリーは泣きゲーの原点を突いているといっても過言ではない。
それを助けるBGMと演出。
特に最後の方でBGMやEDを駆使して演出するところは好印象。
CGもあまり多くないが、背景との組み合わせでまるで1枚のCGのように見せる技術や、クリア後のギャラリーでは見られないCG等も多数存在する。
そのため、全てを確認したい方は、数多くの選択肢を全て見て回る必要がある。
文章自体は非常に簡単なもので、先の展開も比較的読みやすいものが多い。
しかし、その分純粋さや王道ゆえの安定感はある。
全体的に質が落ちたという意見は否定できないが、それでも涙腺を破壊する威力はいまだ健在し、
後味もかなりいい物語が揃っているので、是非明るい気分になりたいときにプレイしてほしい。

【ぶっちゃけコーナー】
素直に泣かせてくれる泣きゲー。
少々気になるところもあるのは事実だが、それを考慮しても出来が良い。
変なひねりがない王道のものが多いので、素直にプレイすれば楽しめるだろう。