タイトル : シークレット・デッサン
ブランド : あざらしそふと+1


シナリオ : ★★☆☆☆ [2/5]
CG   : ★★★   [3/3]
音楽   : ★★☆☆☆ [2/5]
お勧め度 : ★★☆☆☆ [2/5]
総合評価 : ★★☆☆☆ [2/5]
(総プレイ時間 : 2.5h)

シナリオ
「むっつりイチャラブADV」ということで、そのままストレートにヒロインとのイチャラブだけが描かれた抜きゲーに近い作品。

今作のヒロインとなるのはこの子。
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朝比奈あさひな しずく (CV:ひむろゆり)

主人公より1学年上の先輩で、美術部の部長。
基本的に優等生なのだが、脳内は思春期真っ盛りのむっつり。
本人には気が付かせないようにはしているが、主人公の事も十分に意識していて、絵の練習にかこつけて徐々に素の部分をさらけ出していく...
話の舞台となるのは、とある学園の美術室。
主人公とその1学年上の部長である雫だけが在籍する美術部での活動がメインとなっていて、寂しさはあるものの、まじめに部活動へと勤しむシーンから始まっている。

当初は真面目に取り組んでいた主人公だが、美人な先輩と二人きりということや、思春期真っ盛りということもあって、脳内ではざまざまな妄想を繰り広げていた。
そして一見は真面目そうに見える雫も、主人公のことをしっかりと意識していて、妄想にふけってしまうほどのむっつりで、そうした彼女の様子も視点切り替えにて描かれている。

そんな二人がデッサン力を向上させるためにお互いの体を書きあう…という話をきっかけに、徐々に部活動を名目とした二人の行動は徐々にエスカレートしていく…という話の流れになっている。

コンセプトが「むっつりスケベな先輩ヒロイン」とのイチャラブということで、その内容にのっとったストーリーが延々と続いていて、上記の通り、序盤は美術室を舞台に部活動にかこつけて(?)、お互いに観察したり触りあったりという微エロシーンから、徐々に普通のHシーンへと変わっていく。
やはり特筆すべきは真面目そうな先輩側がこうした行為にかなり乗り気なことで、そうした部分はコンセプト通りで作品の特色といえるだろう。

正直これ以上説明できるシナリオがほとんど無いのだが、交際に至るシーンまでもかなり成り行き的(ともするとギャグ的)で、交際後はさらに雫の素の部分があらわになっていく、ある意味では欲望に正直な二人を描いた作品と言えるだろう。

イチャラブ(エロシーン)メインの作品ということでシナリオに表も裏もなく、ひたすらにそういうシーンをつなげて描いているだけ、という印象が強い作品。
そのためシナリオ評価はさして高くない。

【推奨攻略順:作中に選択肢無し】
作中に選択肢は出てこない1本道のシナリオとなっている。


CG
原画担当はやまのかみさん。
細めの線だが濃い塗りでくっきりとした印象を受ける絵で、イベントスチルの枚数は23枚、シーン回想は14シーンとなっていた。
ヒロインの雫に関しては豊満なかたらと小さな顔のバランスを書くのが難しかったのか、一部シーンではパースが狂って見えるものが存在。


音楽
作中にはBGM10曲のみがが収録されており、Vo曲は存在していない。
こうしたロープラ作品にはありがちだが、OPも存在せずEDもBGMを流すのみだったのは少し寂しい。BGM自体も特筆すべきものが存在せず、当たり障りのないものが揃っていた印象だ。


お勧め度
言い方は悪いかもしれないがシチュエーション特化の典型的エロゲー。
イチャラブ…と書いているものの、殆どがエロシーンであるために、キャラクターへの掘り下げなどもほとんどなく、雫の思いがけない可愛さなどを感じるシーンもほとんど無い。
ある意味では素直にニーズを満たす事ができる作品でもあるのだが、やはり当方のブログとしてはおすすめ度は抑えめになってしまう。

Getchu.com で購入
駿河屋 で購入

総合評価
ある意味コンセプトに則った実直な作品と言えるが、逆に言うとそれ以外の部分で見どころがなく、本ブログの趣旨を鑑みると評価点かどうしても下がってしまう。


【ぶっちゃけコーナー】
やっぱり絵のバランスが崩れていたのが、ちょっと気になる所。
こういうゲームだと、この部分はメインコンテンツになるとおもうので、もう少し力を入れても良かったのかな。
ぱっと見はきれいにみえるんだけど、ゲームだしじっくり見ていると、やっぱり違和感を感じるシーンはところどころあった気がする。

後はまぁシナリオだけど、このあたりはコンセプトがコンセプトだからなぁ…。
辺に難しい設定とか展開入れずに、エロシーン一辺倒のほうが分かりやすいから、どうしても私の好みからは外れていくよね。

途中のシーンで新規入部希望者(しかもかなり真面目な)が来たのに、追い返したのは少し笑ってしまったけれども。
…いや、部の存続大丈夫なのか! とツッコミ入れちゃうよね。
そもそも顧問とかの概念もない、本当に二人きりの空間という非実現的なシチュエーションなのだから、そこにリアリティを求めるのが間違いというか…適材適所で、エロシーン的にも実現ある程度はっちゃけていたほうが良いだろうしなぁ。
少なくともコンセプトを最後まで守ってくれていたところは評価するべきだろうね。