タイトル : 祝福のカンパネラ Plus Stories
ブランド : ういんどみるOasis


シナリオ : ★★★★☆ [4/5]
CG   : ★★★   [3/3]
音楽   : ★★★★★ [5/5]
お勧め度 : ★★★★☆ [4/5]
総合評価 : ★★★★☆ [4/5]
(総プレイ時間 : 23h)

キャラクター・シナリオ

祝福の鐘の音が、再び―響き渡る

2009年に発売された無印『祝福のカンパネラ』はアニメ化までなされた作品であり、本作はそのリメイク作品となっている。グラフックの解像度が2倍(800*600→1600*1200)になっていたり、ヒロイン達の新たな冒険を描く「プラスストーリー」が追加されていたり、といった変更点がある。

物語はノストラム地方の最北端に位置する島の貿易都市『エルタリア』にて、7年に1度のエールが満ちる収穫祭、星降る夜に主人公のレスターがオートマタの「ミネット」と出会うことから始まる。
「エール」や「オートマタ」、失われた技術ではあるものの「魔法」といったものが存在する、架空の世界を舞台としたファンタジー作品。

物語は序章、1章、2章、終章の全4章構成となっていて、序章ではミネットとの出会いによって変わる日常を、1章では共通ルートということでクエストの日々が、2章では各ヒロインの個別シナリオとして恋愛描写を、終章ではヒロインに纏わる問題をテーマとしたクライマックスシナリオとなっている。

今作でまず触れておきたいのは1章のメインともなっているクエストを達成するまでの描写。
ニナの元で選んだ依頼されたクエストを達成するため、クラン『Oasis』として各地へ冒険に出る事になるのだが、そうした際に冒険中の描写をテキスト形式だけではなく、背景を動かして探索シーンを表現したり、戦闘シーンではSD絵を用いてRPGゲーム風の演出をしていたりと、他の作品には見られない要素で作り上げている。
こうしたクエストをクリアする過程は量としてかなり長尺であり、そうしたシーンの積み重ねで今作の世界観が少しずつ形作られていっており、表には出にくいものの作品に与えている影響が一番大きかった。
一方で冗長になってしまっているという側面も確かにあり、一長一短の部分もあったのは確か。

もう一つ触れるべきは『祝福のカンパネラ』という一つの世界の中で登場する多くのキャラクター達とそれぞれに物語にある物語について。
ヒロイン4人とサブヒロイン3人(ニナとトルティア姉妹)について、彼女たちを取り巻く環境や問題をテーマにした物語は良く作りこまれており、その心情描写にいたるまでを省くことなくしっかりと書き切ってくれていたのは、純粋に評価できる部分だった。
ただ少し残念だったのは、後半の展開を大きくし過ぎていて、ルート間での話の整合性が取れていなかった事。
殆どのルートではそうならない様に工夫されていたものの、特にアニエス√は他の個別シナリオとの差も大きく感じた。これは複数ライターが関わっていた事の影響も大きいのだろう。

そして何より『はぴねす!』シリーズでも存在した個別シナリオ終盤における展開の盛り上がりは今作でも健在で、登場人物の全員が関わるクライマックス展開やここぞというシーンでOPのinstをBGMに入れる演出は、それまでが長い物語だけに、破壊力も相当なものとなっている。
特にカリーナ√においては、これまでの冒険がリフレインされるようなシーンが用意されており、『カンパネラの祝福』という作品の世界が自身の中に確かに形成されていた事を感じられ、登場したキャラクター一人一人の事を思い浮かべると思わず涙が止まらなくなってしまった。
こうした部分が今作の評価を1段2段と引き上げた要素となった事は言うまでもないだろう。

確かに勢い重視、雰囲気重視で話の作りこみが甘いと言わざるを得ない部分もあるのだが、だからこそ簡易的で広く楽しめる作品になっていたという部分もあるが、ファンタジーを舞台としたストレートな物語である本作において、この王道的演出との相性は良く、その存在自体が作品自体の特色や魅力となっていた事は確かである。


共通√【 ★★★☆☆ 】  6.5h
シナリオイベントとしては序章部分にあたるミネットとの出会いを除くと、第1章部分のクラン「Oasis」として行うクエスト活動がメインとなっている。
上記の通り展開としては非常に乏しいのだが、日常シーンとクエスト活動における戦闘、及び選択肢によって変化するキャラクターイベントが大半を占めている。
こうしたシーンの積み重ねで「祝福のカンパネラ 」の世界観が形作られており、特に序盤に関しては物語に引き込まれるように感じられた。
しかしながら中盤から後半にかけては単調な展開が続き、その起伏の乏しさゆえに中弛みのように感じられる展開も多くなっていて、純粋に高評価を付けることも難しい。


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ミネット√【 ★★★☆☆ 】  3h
7年に1度の収穫祭に目覚めた人型オートマタ。
ずっと眠っていて知識が殆どないため好奇心旺盛。物分かりが良く、学んだ事をすぐに吸収できるが、素直に実行しすぎてしまう天然な所も
いつも元気で天真爛漫。彼女の笑顔は見る人皆を幸せにするため、クランメンバーはもちろん町の人々からも愛されている。
彼女自身も周囲の人を愛しており、特に目覚めて初めて見た主人公の事は「パパ」と呼び慕っている。

本作のセンターヒロインであるミネット√は、彼女自身がオートマタであるが故に狙われてしまったり、彼女自身が抱えていた問題が主軸となっていた。
ある意味、恋愛からは最も遠い存在だったが、序盤からは中盤にかけて、幼い子供の様だったミネットがやがて恋心を形成していくまでの過程が恋愛描写として描かれており、そうしたミネットの変化を受けて、主人公の考え方も変化している。
中盤から後半では、ミネットの行動の端々から成長を感じられるシーンが多く、特に「Oasis」の面々との絆を感じさせるシーンに関しては演出も良く、山場となるシーンも多い。
全体的な表現自体は素朴ではあったが王道を感じさせる展開であり、成長途中だからこその変化してゆく魅力もミネットが最も色濃く持ち得ているものだろう。


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カリーナ・ベルリッティ√【 ★★★★★  3h
主人公の幼馴染で『エルタリア』の公女。
気さくで親しみやすく、分け隔てなく接してくれたりと、公女としては嫋やかでしっかりとした姿を見せてくれるが、片思いしている主人公の前ではオロオロと慌ててしまうシーンも多い。
主人公の所属するクラン「Oasis」のオーナーで、身体が弱く体力は乏しいが、この世界では失われた魔法の使い手であり、その力を駆使してクエストに臨む。

ミネットをセンターヒロインとした本作の主軸√とするなら、カリーナの存在はTRUE√と言っても良い出来となっていた。
幼馴染という事もあり普段から安定感すら感じる二人だが、恋愛描写に関しては共通ルートからその他のヒロインルートに至るまで、カリーナ自身が一途に片思いし続ける描写がある。だからこそ、この個別シナリオにおいて、その想いが成就した時はこちらまでその喜びが伝わってくるようであった。
後半となる終章ではカリーナの使う「魔法」をキーワードに、各伏線を上手く絡めた展開が待ち受けている。
特に最終盤の盛り上がりは作中でも最高峰の物となっており、演出もあるのだが、何よりもカリーナの皆を想う言葉の一つ一つに読み手である私自身も、この「祝福のカンパネラ」における出会いの一つ一つがリフレインし、涙が止まらなくなってしまった。
多く語る必要はないだろう、祝福のカンパネラという素晴らしい世界観を体感するならこのシナリオをプレイしてこそと感じる程で、二人の未来を祝福する「祝福のカンパネラ」がいつまでも心に鳴り響く、本作を代表するシナリオとなっていた。


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チェルシー・アーコット√【 ★★★☆☆ 】  3h
収穫祭で開かれるアーティスト展覧会を警備するためにやって来た神殿騎士。
物静かで凛々しく、落ち着いた雰囲気のある神秘的な美人で、剣の腕前に関しても相当な技術を有しており、特に守る事に関してはずば抜けている。
一方で極度の方向音痴だったりと天然な所もあり、エルタリアの街の中でも迷ってしまっている事も多い。
普通は感じ取ることのできないエールの気配を探ることができたり、主人公とカリーナの両親とも知り合いであったりと、謎の多き部分もある人物。

個別シナリオにおいては、共通ルートでも明かされなかったチェルシーの正体やその使命について触れられていました。
恋愛描写に関しては、積極的でないからこそ、お互いに照れながらも恋する様子がとてもいじらしく、チェルシーの魅力が遺憾なく発揮されていたかと。
後半はチェルシーの起源ともいえる部分に触れつつ、主人公のアイテム技師としての在り方にも関わる展開となっていて、彼女自身の覚悟や強い意志が見られ、そうした姿こそが何よりチェルシーの本質を描いた部分になっていたような気がしました。


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アニエス・ブーランジュ√【 ★★★☆☆ 】  3h
自称世界一を名乗る人形師。
若い容姿とは裏腹に、世界中を旅してきた豊富な経験からは大人の余裕も感じられ、人形師としての確かな知識も有している。
大道芸をして生計を立てていて明朗快活なため誰とでも仲良くなれるが、主人公をからかったりとお調子者な所もある。
甘いものが主食という程に甘味を好んでおり、主人公やカリーナが驚くほどの量を食べる。

クエストを通して普段は明るいアニエスの弱さを知り、それを切っ掛けとして二人が惹かれ合っていく流れに。
個別√の前半は恋愛描写がメインとなっていて、今まで一人で旅していたアニエスが恋に落ちる描写が丁寧に描かれている。加えて主人公と付き合いの長かったカリーナとのシーンなど、関係の進展によって変化する周囲へのフォローとなるような場面もあり、より深くキャラクターの心理描写に迫った展開が多かった。
後半はアニエスの師匠が失踪した件などを皮切りに、世界が抱えている大きな問題へと対峙する事となる。
終盤ならではの盛り上がりも毎度の事でお気に入りいではあるのだが、何よりすっきりとした読後感のあるエンディングがアニエスらしさを感じさせてくれて、個人的に好きなポイントであった。


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ニナ・リンドベルイ√【 ★★★★☆ 】  1h
控えめな性格をしたクラン「Oasis」の母親役。
元々カリーナ専属のメイドであったが、カリーナがクランを立ち上げる際に、事務方としてクラン運営をサポートすることとなった。
実際にクエストに出る事はないものの、クエストの受付やそれに関連した情報収集、クランハウスでは家事全般をこなしていたりと役割は多岐にわたっており、「Oasis」には欠かせない存在。

作中の選択肢により条件を満たすことでタイトル画面にEXTRAシナリオとして個別√が出現する。
かなり短いシナリオではあるものの、「Oasis」の結成当時の話やニック加入時のやりとりなど、過去のエピソードが綴られた貴重なシナリオとなっている。
クラン「Oasis」とニナ自身とは切っても切れない関係である事が感じられる内容であったこと、そして何より終盤においてはしっかりとニナの内面にまで踏み込んだ描写もあり、思わず目が潤んでしまったほど。
カンパネラの世界観の中で、表に出ることなく支えてくれている縁の下の力持ちであるニナが掛け替えのない存在である事を、そしてそんな彼女もまた一人の女性であったことを恋愛描写を絡めて描いていたのは見事という他ない。


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トルティア姉妹√【 ★★★☆☆ 】  1h
ライバルクラン「トルティアC」(トルティア・カンパニー)に所属する双子。
能天気で明るく元気な姉サルサ・トルティアと、無表情で毒舌家な妹のリトス・トルティア、
妹の突拍子もないからかいに、ツッコミ担当でおっちょこちょいな姉という凸凹コンビ。
二人とも主人公やカリーナとも長い付き合いで、主人公へ思いを寄せている二人は、ことあるごとにクラン「Oasis」と対決している。
しかしながら、常に敵対しているわけではなく、時折お互いのクランへ遊びに行ったりと交流はあり、あくまでライバル関係としてお互いに切磋琢磨する関係である。

全キャラを攻略することで、ニナと同様にEXTRAで出現する。
シナリオはもしも双子がレスターを本気で”落とし”に来た場合を描いた内容となっており、いつも一緒にいるサルサとリトス、それぞれの個別でのイベントシーンを用意がなされている。
内容は恋愛方面に偏っている為に起伏が少なめだが、本編で明かされなかった姉妹の来歴なども明かされており、内面部分においてもサルサの明るさやニナの優しさなど、普段は焦点が当たりにくい個別の魅力を描き出していた。
もちろん終盤では二人同時でのHシーンが存在していたり、トルティア姉妹ならではの内容となっていた。

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Plus Stories 3篇【 ★★★☆☆ 】  各1h弱
無印の『祝福のカンパネラ 』から『祝福のカンパネラ Plus Stories』となった際に追加となったショートストーリー。
ミリアムとミネット、カリーナとアニエス、トルティア姉妹に纏わる3篇となっており、数年後を舞台としていたり、本編からの分岐となっていたりと、それぞれのIF世界線を舞台としている。
内容自体も複数プレイが主軸のHシーンがメインとなっていて、シナリオ自体はショートストーリーらしく薄めではある。ただ、本編でも少し取り扱われていたそれぞれが抱えている悩みを別の視点から描いており、特にメインヒロインではなかったトルティア姉妹やミリアムに関しては貴重なシーンが多かった。
また、ストーリーとは関係のない部分ではあるものの、時間が経ってからの収録という事もあって登場キャラクターの多くに少し違和感を感じてしまい、追加となった立ち絵やイベントCGにもテイストの違いが出てしまっている事には注意が必要。


[主人公] レスター・メイクラフト
アイテム技師として晶石を加工したマジックアイテムを作成し、商売をしている青年。
幼馴染のカリーナがマスターを務めるクラン『Oasis』に所属しており、戦闘では剣を使った前衛として立ち回る他、自身で作成したマジックアイテムも駆使して戦う。
穏やかマイペースだが正義感は強く、当たり前のことをする事にためらう事がない。
整った容姿に加えて母親によって”イイ男”になるよう教育された為、自然と女性を篭絡させるような天然の女殺しスキルを持っている。


【推奨攻略順:ミネット→チェルシー→ニナEX→アニエス→カリーナ→トルティア姉妹EX→Plus Stories】
ニナEXは誰か一人をクリア後、トルティアEXはヒロイン全員攻略後に出現する。
基本的にそれ以外のロックはないものの、ミネットは今作の導入としてオススメのシナリオとなっており、たいしてカリーナ√は終盤に攻略してこそ真価が発揮されるシナリオであるため、上記の順番を推奨したい。


CG
メイン原画家はこ~ちゃさんであり、太めの線にしっかりとした塗りの、いつものこ~ちゃワールドが全開となっている。
全体的なレベルが安定して高いのは勿論なのだが、絵のテイストが今作の舞台であるファンタジー世界と相性が良かったようにも思う。
無印から800*600pixの解像度が1600*1200pixと2倍になっており、FHDで全画面表示しても問題がなくなっている。但し4:3であることには変わりがないため、左右に黒帯は発生してしまう。
SD絵は今作でサルサのCVでもある成瀬未亜さんが担当していて、エピソード間に挿入される形ではあるものの、非常にかわいらしい絵が多数存在している。


音楽
BGM40曲、Vo曲6曲(OP1ED5)という構成。
数が多い事からもわかるが、RPGゲームにありそうな戦闘・クエスト用のBGMから穏やかな日常を得演出するもの、Vo曲のアレンジBGMも含まれており、様々に変化する作中の状況であってもどれか一つはぴったりの物が存在しており、本当に満遍なくそろえられている印象がある。
中でも印象的だったのは「夕暮れのエルタリア」で、本編では各キャラの心情に寄り添うようなシーンで使われ、本作の温かさを支えた楽曲といえる。

Vo曲は各個別のEDも良かったのだが、何と言っても佐藤ひろ美さんとNANAさんの歌う「祝福のカンパネラ」だろう。作中ではこの楽曲のinstバージョンが終盤に流れるのだが、その場面の盛り上がり方こそが今作の真骨頂ともいえる。
リメイク作品という事で作中には2つのOPが存在しており、同じ楽曲が使われているものの、映像は全く違うものなので、そうした部分も楽しめるだろう。


お勧め度
リメイクされているものの元々が2009年の作品という事で、どうしても時代の流れを感じてしまう部分はぬぐえないが、、ファンタジーの世界観はしっかりと作りこまれており、そうした世界を作品に詰め込もうとする工夫がそこかしこでなされている。
ストーリー面に関しても、同社作の『はぴねす!』シリーズにあるような終盤の盛り上がりはどの√でも健在していて、そうした雰囲気と勢い重視の作品でもあるため、そうした作風が好きだった人には安心してお勧めしやすい作品となっている。
一方で、あまり難しく考えすぎる人には合わない作品といえる。

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総合評価
しっかりとした世界観と王道的演出によって支えられたシナリオにレベルの安定した絵や音楽が友和しており、昔の作品ではあるものの人気があった事も頷ける、特色もある名作として記憶に残る作品になっていた。


【ぶっちゃけコーナー】
物語の最初、一気にファンタジー世界へ引き込まれる感じがすごく良かったのが感想として最初に挙げられる部分だったなぁ。
この作品はミネットとの出会いから始まるボーイミーツガール作品でもある訳だけれど、やっぱりそれ以外の要素が結構多くて、純粋にファンタジー作品という印象が強い。それぞれのキャラクターもすっごく個性的で魅力的だったし、キャラゲーと言ってもいいのかもしれないけれどね。

あと道中のクエストシーンは結構苦痛というか、最初の方こそ上記にあるように面白い世界観に惹かれていたけれど、このクエストシーンは内容こそ違うけれどシーンとしては同じような部分が多くて、どうしても繰り返しの印象が強くなっていた気がする。だから中だるみにも感じてしまったかなぁ。
ただそうした部分をもプラスの評価に変えたのカリーナ√だった。
作品の導入としてミネット√はすごく完成度が高くて良かったのだけれど、共通ルートや各ヒロイン√をクリアして自身の中に形成されていく、自分なりの「カンパネラ」の世界観みたいな物が、カリーナ√で一気にその存在感を輝かせていた感じがした。
単純だけど「最後のクエスト」とかすごく熱いよね、思わずグッと来てしまう。
どの√でも最後に戦闘シーンがあったりするけど、その戦闘シーンをSD絵で演出している所もただの遊びではなく、作品を構成する要素の一つにしていたし、この部分も公式でもう少し推して紹介してもいい気がする。
ともかく、何度も書いてる気がするけれど、カリーナシナリオのクライマックスシーンにおいて今までを振り返るようなシーンの存在があって予想以上に泣かされた。
これほど感動できた理由の一つに今まで積み重ねがあったからというのもあるだろうし、そう考えると、やっぱり攻略するのは後半に回してほしいなぁと思う。

まぁ正直、クライマックスシーンでOPをBGMに流すってのはやっぱ感動できちゃうし、その手法自体がもう王道過ぎて他の作品でもなかなか使われなくなっている。けれど、そもそもこのシーンに持っていくまでがすごく大変なんだよなぁ。そういう意味では、どの√でもこの展開を入れて不自然じゃないものにしていたのが良かったなぁ。