タイトル : 罪ノ光ランデヴー
ブランド : minori


シナリオ : ★★★☆☆ [3/5]
CG   : ★★★   [3/3]
音楽   : ★★★★★ [5/5]
お勧め度 : ★★★☆☆ [3/5]
総合評価 : ★★★☆☆ [3/5]

キャラクター・シナリオ
攻略キャラは3キャラ、共通√は一般的な分量で個別√が少し長い程度。
攻略キャラの少なさや選択肢の少なさから全体的なボリュームは少し乏しく感じるかもしれない。

【推奨攻略順 : 風香→円来→あい】
あい√のみ、他の2キャラクリア後に攻略可能、明かされる内容の観点からこの順番が妥当だろう。

CG
minoriの大きな魅力の一つはこのCGの分野だろう、もちろん立ち絵もあるのだけれど、3キャラとは思えないほどのイベントCGの豊富で多彩。そしてそのどれもが口、目が動くほか、並んで登校(歩く)シーンなどお得意の演出も。
キャラだけではなくて背景や桜の散るエフェクト等、物語の演出面を根幹から支えてくれているところであり、この部分だけでも客がつくのではないかというほどであり、かなりの高評価。

音楽
BGM51曲、Vo曲4曲という構成。
Vo曲は物語への期待も高まりそうな勢いのあるOP、物語の終わりにふさわしいしっとりとしたEDなどなど質の高いものがそろっているほか、BGMもかなり豊富でいわゆる「雰囲気ゲー」としてのこの作品を支えている根幹的部分をしっかりと担えていた。

お勧め度
雰囲気げーとしてのminoriは変わらず。シナリオについては好みが分かれそう。
衝撃の真実…はあるのだが、どちらかというとマイナス方面のイメージが強く、作品自体も少し暗め。劇的な展開もないので、美麗なBGMとCGで演出される雰囲気や繊細な心理描写が好きな方にはお勧めしやすい。

総合評価
田舎の村が舞台となっている今回の作品。
トンネルの前で絵を描いている主人公とヒロインあいの出会いのシーンから始まる。
運命的な出会いをした二人は徐々に心を寄せ、そして付き合うようになる。
居候の風香や幼馴染の円来(つぶら)、セリカ、部長等、ユニークなキャラクターたちに囲まれながら幸せな日々を過ごす二人だったが、その終わりはあいの手によって唐突に訪れる。

上記の部分が共通√であり、全体的な物語の構成は前作『ソレヨリノ前奏詩』にかなり似てしまってりる。またヒロインもどことなく「12の月のイヴ」で見たような気がするキャラクターであるため、その点に関しては少し問題視している。

この作品の魅力といえばやはり「雰囲気」と「心理描写」にあるだろう。
前者に関してはもう完成されているといっても過言ではないほど作りこまれており、ゲームではなく映像を見ているのではないかと錯覚するほどで、『紙芝居』などと揶揄されるこの分野のゲームとは一線を画しており、だれが見ても非常に高評価を下すことは間違いない。

後者に関しては賛否両論。詳細な心理描写といえば聞こえはいいが、しつこいくらいの地の文は物語のテンポを悪くしている。
また、物語自体が明るいものではないことに加え、どうしてもウジウジと悩んでいるシーンをみてストレスがたまる人もいるかもしれない。ただ、そういった描写のおかげで、複雑な心と心のやり取りを描く今回の物語ではあったものの、おいて行かれるということはほとんどなくそういう意味では万人が受け取りやすい作品になっていたのではないだろうか。

今回テーマとして挙がっているのはタイトルにも入っている「罪」と「光」。
ここでいう「罪」の意味とは√ごとに違うが、例えばそれは「生きていくうえでだれかを傷つけることだったりする」、対しての「光」は大雑把に言えば「希望」である。
これらの二つをもとに各ルートで様々な答えを出すことになる。
その是非はともかくとして、BGMと合わせた物語の展開や美麗かつ多くの描写を演出してくれるCGは物語として一つの完成形と言ってしまってもよいのではないだろうか。

コンフィグに関して使いにくいところはなかった。

総括
まさしく雰囲気げーといったところ、描写の質はともかくシナリオに関しては評価しずらい部分もあり、若干抑えたこの評価となっている。

【ぶっちゃけコーナー】
minoriといえば「雰囲気ゲー」というのがここ最近の私の評価。
いつもシナリオ自体が薄い印象を受けることが多く、今回も物語の大まかな骨組み自体が前作と変わっていなかったこともあり、どうしても退屈なイメージを受けていた。
それを救ってくれたのはBGMとイベントCGという感じ。
いい作品を作ってくれることもあるだけに,振れ幅が大きいなというのが正直な感想で、今回はどちらかというとマイナスだったかも。
前作を見てなければまた感想は違っているのかもしれない。