タイトル : PriministAr
ブランド : HOOKSOFT


シナリオ : ★★★☆☆ [3/5]
CG   : ★★★   [3/3]
音楽   : ★★★☆☆ [3/5]
お勧め度 : ★★★☆☆ [3/5]
総合評価 : ★★★☆☆ [3/5]

【さわり】
手芸部に所属する主人公。
今までは千里と二人きりだった部活に、ひょんなことから新しくメンバーが増えにぎやかになる。

キャラクター・シナリオ
メインヒロインは5キャラ。サブヒロイン3キャラというシナリオ構成で、共通も比較的量があるためボリュームとしては十分な量。

【推奨攻略順 : かのこ→つばさ→(花連→幽霊→)三澄→流々子→汐路→千里】
私の攻略順はこれだったが、基本的には自由で構わない。
ただ、千里√のみ最後にプレイすることを推奨したい。

CG
線が細く淡い塗のCG。
人数の為か1キャラに対する枚数は少し物足りなく感じることがある。
立ち絵に関してもCGに関しても絵の質にばらつきを感じることがあり、その点についてだけ少し気になってしまった。

音楽
BGM29曲(+Vo曲関係3曲)、Vo曲2曲(OP/ED)という構成。
EDはなぜか挿入歌と表記されている。
一般的なBGMがそろっており、各キャラのテーマまでしっかりとあるのだが、それにしては少しそっけないタイトルばかりで、あまり力を入れてないのかな、とおもってしまう。
雰囲気を作れるほどのものは無かったのはたしかだが、Vo曲に関してはわりといい曲で、ゲーム抜きで聞いても楽しめるものだった。

音楽には関係ないが、キャラクターボイスの音の大きさにかなり差がありかなり気になってしまった。

お勧め度
ある意味安定の萌えゲー。
それ以上でもそれ以下でも無いため、お勧めという意味では難しいのかもしれない。
ただし、千里√はその中でも話が重く異質であるので、萌えゲー好きには受け入れにくいかもしれないし、逆にシナリオ重視の人はその点だけは楽しめるのかもしれない。
現在は特定ヒロインのアフターシナリオを収録したミニファンディスクや、本編とFDを同梱した商品、さらには本編のフルリマスター版なども販売されている。
今からプレイする方は下記のいずれかを購入してプレイすると良いだろう。

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総合評価
萌えゲーによくある、全ヒロイン(サブキャラ達や構内の女子にいたるまで)がある程度主人公を意識して好印象を持った状態からスタートしているため、基本的には甘いストーリーが中心になっている。

手芸部に所属する主人公ということで、日常では手芸の話がメインになるかと思いきや、意外と部活の話はそっちのけで、他の部活の手伝いなどをしている事が多いので、あまり手芸関係の話は出てこない。

主人公の夢である【きぐるみ】に関してもある√で深くかかわったのみで、うまく舞台を使いきれていない部分はどうしても気になってしまう。

ゲーム中にはPITと呼ばれる架空の2ちゃんねる風の掲示板が存在しており、現実の物語とリンクして周りの反応や、どうでもいい話などがやり取りされている。
これもこのゲームの(HOOKSFTの)大きな特徴の一つなのだが、いかんせん見にくい。
スクロールの遅さもあるが、いちいち確認しなければいけないことやログがすぐに消えてしまうため全てを確認しようとするとかなり気を使ってしまう。
このあたりはもう少し見やすくしてくれるとありがたいかもしれない。

またゲーム中には多くのイベントが行われるのだが、その辺りの説明が少し下手で理解するのに少しかかるシーンや時間が飛んだように感じてしまうシーンもあった。

シナリオとして、ほとんどの√は上記にもあるとおり萌えゲー的な甘いストーリーで、このあたりに関しては主に語ることが無いのだが、千里√にだけは言及しておきたい。

詳しくはネタバレを防ぐために詳しく語ることはしないが、話の重さは他の√以上…というよりもいい意味で萌えゲーにはふさわしくないものであった。
うまく感情移入ができていれば涙するシーンもあるものの、みせ方としてはやはり不器用さを感じると言わざるを得ない。
このあたりに関しては千里√以外にも当てはまり、いいところまで勝負を仕掛けてきているのだが、ストーリー重視の作品で無いためか、破壊力としてそこまで高くないのが悲しい所。
それでもしっかりと物語(キャラクター自体)が作られているを事を感じられるので、そういった点については好印象

システムは少々簡素だが、それでも十分に機能を果たしている。

総括
ただ甘いだけではなく、ある程度のストーリーもあるので、難しく考えずに甘いストーリーを楽しみたい方には十分に楽しめるものになっている。
ただ、千里√を目当てにした泣きゲー好きの方にはそこまで強く勧められないので注意。

【ぶっちゃけコーナー】
手芸部男子といえば、タペストリーを思い出してしまいますが、さすがにあれとは雰囲気が違いすぎた。
基本ダダ甘のストーリーに時々良いシーンが来るから困るっちゃ困るけど、それでもそこまで感動するわけではないしなぁ…ただ、油断してると千里√にやられるかも。
千里√やると他の√がすごい味気なくなるから、とりあえず最後に回しておこう。