タイトル : 天色*アイルノーツ
ブランド : ゆずソフト


シナリオ : ★★★★☆ [4/5]
CG   : ★★★   [3/3]
音楽   : ★★★★☆ [4/5]
お勧め度 : ★★★★☆ [4/5]
総合評価 : ★★★★☆ [4/5]

キャラクター・シナリオ
攻略キャラは全6人。共通も各ルートの長さも平均的か少し長く感じる程度。比率的には少し各ルートの話が長いか。
攻略キャラの人数も多いので、ボリュームとしては十分な量といえるだろう。
攻略順に一定の制限はあるものの、攻略順に関しては自由にやってよい。

【おすすめ攻略順 : 真咲→愛莉→木乃香→夕音→ティア→シャーリィ】

CG
立ち絵・イベントCGともに細く淡い線で色は案外濃いめのイラスト。
枚数も十分量で、質としてはかなり安定している。。
その他にSD絵が特に多く、よく動くのが特徴。
OPのアニメ等を含め、かなりの高評価。

音楽
ゲーム中で視聴可能なのはBGM40曲、Vo曲6曲(各キャラの歌うED+OP)の計46曲とボリュームとしてはかなりの物。
Vo曲に関してはOPは期待感をあおる良質のもの。
BGMでは「心つなげて」をピックアップしたい。BGM自体は全体的に量があり多様性にあふれた、しっかりしたものとなっている。
この曲もそうした目立たない曲の1つなのだが、作中のあるシーンでシナリオとあわさる事により効果的な泣きシーンを演出してくれた。
目立たず、縁の下の力持ちという意味ではBGMらしい名曲だろう。


お勧め度
主人公が教師のファンタジー要素あり女学院恋愛物。
作品はのんびりとした雰囲気でまったりとした恋愛を楽しみたい方にお勧め。
全体的な完成度は高く、かなり安定しているので幅広くの人が楽しめることはたしか。

総合評価
【物語について】
突然日本上空に現れたファンタジーの島「ライゼルグ」で女学院の教師をする事になった主人公のお話。
とはいいつつも、ファンタジー要素が絡むのはほんの少しで、真咲ルート以外はまっとうな学園物といっても問題はない。

今回の作品のヒロイン達は本当に一癖も二癖もあるキャラばかりであることに加え、全体的に本当に丁寧に、ゆったりと書枯れている。
そう言った理由もあり、告白するまでのシーンやした後のシーンもしっかりと描かれているため、各キャラの新たな魅力に気付けるシーンも多々あるだろう。
その割に物語のテンポは悪くなく、ほどよい笑いや歴史のミニ知識を挿みつつ、各ヒロインの魅力を引き出して、その後おこる問題を解決していく。
そういう意味では、非常にバランスよく作られており、展開こそ予想しやすい王道的なものだが、全体的にぶれがなかったため、かなり安心感のある物語となっている。

ただ、今回特に見てほしいのは、主人公の「教師」という設定だろう。
過去にも同じような設定の作品は多く出ているため、似たような雰囲気になっていることは多く、この作品も各ルート、その設定を活かした問題や展開が多い。

秘密の間隔にドキドキしながら、時に立場を気にして立ち止まって、ヒロイン達の悩みを解決するために最後にはなりふり構わずに行動する。
各ルートで先生が生徒たちを諭すシーン(励ますシーン)等がこの作品の見どころであり、そうやって生徒たちを成長させつつも、自身も成長していく先生の様子が上手く描かれている。
その中でも特にシャーリィルートについてだけは主人公の過去に触れる話になっており、全体的によくまとまっていた印象。(なので最後を推奨している)

こういったシーンで、ともに感極まり泣けるシーンは少しあり、ここで流れてくる「心つなげて」は単体で聞くとそうでもないはずなのに、その流れで涙腺を破壊してくる。
まさに、音楽と文章の見事な調和といえよう。

総括
ファンタジー要素ありの女学院物としてかなり安定した良作ともいえる今作。
泣きシーンも強くはないもののいくつかあり、総合的な完成度も十分と言え、誰もが楽しめる作品となっている。
「これ!」と言える他を圧倒する者がないのは残念だが、それでも評価に変わりはなく、この評価を下したい。

【ぶっちゃけコーナー】
ティア・ユネの最後のシーンとか何故か泣けるシーンとかもあったんだけど、まじ、シャーリィの最後のルートは結構泣いたなぁ…。予想外だった。
もう少し工夫されてて、泣き本気で取り組まれてたらヤバかった。
各ヒロインもこれまた魅力的なんだよな、上手く引き出す文章かけてたわ。
安心して誰にでも進めやすい作品だな。