タイトル : 夏空のペルセウス
ブランド : minori


シナリオ : ★★★☆☆ [3/5]
CG   : ★★★   [3/3]
音楽   : ★★★★★ [5/5]
お勧め度 : ★★★☆☆ [3/5]
総合評価 : ★★★☆☆ [3/5]

キャラクター・シナリオ
ルートは4本。選択肢は1度のみでどのルートに行くかもわかりやすい。
なお、1キャラのみ全員クリア後、というロックがかかっている。
共通ルートは2h程度、各ルートも差があるものの、1-2hとかなり短い。

CG
さすがに綺麗というほかない、ところどころ、CGのバランスが悪いところなどもあるが、
枚数も十分に多く、これに関してはこの評価を揺らがせない。
目パチ、口パクあり、動くシーン等も多くみられ、それ相応にデータ量も多くなっている。

音楽
BGM47曲、Vo曲5曲(OP1曲、ED4曲)の大ボリューム。
Vo曲に関してはOPが疾走感もあり、良曲。
BGMはところどころ光るものもあるが、涙腺の破壊力は少ない。作風に合わせ、透明で綺麗系な曲が多い。

お勧め度
曲、絵が好きな人にはお勧めの作品。
会社のファンの人にもどうぞ、シナリオに関しては下記。

Getchu.comで購入

総合評価
他人の「痛み」を自分に移すことができるという兄妹の話。
シナリオにかんして、設定もよかったし、展開の方向性も間違っていなかった。
しかしながら、まず日常シーンが圧倒的に少ない。
馴染む前に、各ルートに入り、各キャラに感情移入する前に終わってしまう。
それにこれは、テキストのせいなのか、演者のせいなのか、
ところどころキャラのセリフが上滑りしており、どうにも「うそっぽい」。
ギャグもいまいちだし、肝心の重要なシーンでは展開が速すぎて、軽く感じられてしまう。
こうなると、各ルートの話が本来は良かったとしても評価は出来ない。
ほとんどの分野が頑張っていただけに、シナリオの失敗はとても作品として痛いところ。
改善点としては、もう少し、キャラを掘り下げて、個性を出していく、(もう少しキャラを愛してあげて)
その過程で生まれたギャグを活かす、何気ない日常シーンに起伏をつける。
展開を早くするのはいいが、その際には細心の注意を持って不自然になりすぎないように、
テキストだけではなく、演出、声などにも気を使う事。
大きな失敗もなかったが、なにぶん、短すぎたので、悪い部分ばかり目立ってしまう。
短いものは短いものなりに、簡潔に、綺麗に、強いインパクトを与えなくてはならないためハードルが高くなる。
追加しておくなら、主人公の過去を、ただの過去として放置していたのもいただけない所。
心理描写もあいまいなぶぶんがおおかったので、そういう面も強化すべきか。
シナリオに関してはまだまだ言い足りない部分もあるが、文句しか出ないのでこの程度に。
そのた、「シナリオ」以外に関しては良いレベルでそろっていたと言うべきだろう。

コンフィグに関しては圧倒的に不足。
PCの処理能力によっては、CGが動くシーンなどで止まりがちになることも
(自分のPCではカクカクだった)絵を見せたいのは分かるが、それでも設定できるようにしておく事。

【ぶっちゃけコーナー】
みじけぇ! 後、皆、行動が唐突過ぎる!
読者置いていかれてるよ…妹はかなり重要な位置にいるけど、最後クリアは「遥香」なんだな。
彼女のルートがまぁ、一番まとまって…、彼女最後でなくてもよかった気がするな。
ネタバレっていうネタバレないし…コンセプトはいいのに…。