タイトル : すきま桜とうその都会
ブランド : propeller


シナリオ : ★★★☆☆ [3/5]
CG   : ★★☆   [2/3]
音楽   : ★★★★★ [5/5]
お勧め度 : ★★★☆☆ [3/5]
総合評価 : ★★★☆☆ [3/5]

キャラクター・シナリオ
ルートは4本だが、鈴ルートのみ先にクリアできないようになっており、このルートが物語全体の真相を語ることになる。
全体的には長くない。

CG
CG枚数はあまり多くない。多少癖のある絵が多いので慣れるまでしばらくかかる。
人物の顔などが特に悪目立ちしている。

音楽
OP・EDの2曲、BGMも25曲ほどと多くなく、どちらかというと少し昔のゲームのイメージを思わせる曲が多い。
しかしながら、近年にあまり見かけない、破壊力のあるBGMはいくつかあり、量より質として、評価はできる。

お勧め度
世界設定も物語自体もなかなかいいところに目を付けており、物語自体の質としては高いものになっている。
しかしながら、それについていけない部分もあり、泣きげーとしては、そこそこ、というレベルで進めておく。

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総合評価
「うそ」の集う都会・・・を舞台に物語は始まる。
物語はきっかけとなる、桜乃に入る序章の物語から始まり、物語の後半まで比較的スローペースな物語展開をする。
それぞれの住人が抱える「秘密」を垣間見ていくのがこの物語の主な部分であるが、なぜかその部分になると
急になれないような速度で物語を展開させてしまうので、物語に入りこめず、
なかなか感動というものは訪れにくい形になっている。
かろうじて成功した妹の「咲良」のルートに関しては比較的泣き部分もあるが、
他のルートに関しては泣けそうな部分はあるが演出・物語の書き方などで決壊には至らない。
また、物語の核である「鈴」ルートに関しても、世界観を出すにしても、
もう少し明瞭でわかりやすい流れにしなければ、理解できずにそのまま終わってしまう可能性がある。
全体的に物語の真相が二転三転し驚かせようとしている気分もわかるが、なんとなく文から予想でき、それも破壊力にかけた原因の一つ。
物語の質・展開、さらにはBGMの質の高さなどにかなりいいものはあるだけに、
物語の書き方という根本的な部分でそういった部分をカバーできないのは非常に痛い。
一昔前の泣きげーでみられたような古き良き雰囲気が物語のそこかしこにみられるが
それゆえに秀逸な過去の作品とどうしても比べられてしまうので、何かと損をしてしまうかもしれない。
悪いわけではないが、秀逸とは言い切れない作品となった。

【ぶっちゃけコーナー】
全体的な質を考えると、どうしても酷評をせざる負えない作品。
1√を取り出して考えると、なかなか良いのだが。
設定等も面白く、もう少しその辺りを活かしてくれたら…と言うのが本音だろう。
少々もったいない。